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お昼のご予約〜13名? わー!

予約の電話はレストランに入ったカウンターに入ったオーナーの奥様が受けるのだが、その日は新人の女の子がカウンターに入っていた

お昼からご予約が入りましたと伝言ペーパーをその新人の女の子がキッチンに持ってきた お!昼から少し忙しい…13名分の仕込みが急に入ってきた

トマトのコンカッセ!パセリの微塵切り!帆立貝の殻向きの仕込み!!
昼休憩も満足にできない日なんて、久しぶりだ!キッチンはかなり慌ただしく、バタバタし始めた!

11時半になった、昼の営業の準備を整えて営業が始まった
営業が始まると、みんな真剣な眼差しと素晴らしいチームワークで料理を提供する
僕もだいぶ言葉も聞き取れるようになり、みんなと一緒に仕事をしているという「一体感」が芽生えてきた!

予約のあった団体は12時ごろの到着予定だったが、13時を回ってもまだ来ない
もしかしたらキャンセルかな?とスタッフも思い始めた
フランチェスコがカウンターに行って、この予約は本日に間違いがないか確認しに行ったが、何度確認しても日にちが変わるわけがない

13時半、客席の方からカメリエーレが駆け込んできた!
「お!予約の団体が来たな!」みんなが待ち構えていると…

「予約の団体だけど、13名でなくて30名だ!!!」
「はあ〜!?」

どうやら新人の女の子、"thirty" と "thirteen" を聞き間違えたらしい!
やばいやばい! 全て準備した仕込み量が、いきなり倍以上必要になった!

僕は帆立貝をむき身にする作業を手伝った、一人前3個必要なので60個近く猛スピードで貝を開けないと行けなくなった…
レストランの前には観光バスが1台止まっており、ゾロゾロとお客様が降りてくる

もう怒るのを通り越して、みんな笑いながら急いで仕込みを始めた
あー、今日のランチ営業は最悪だ…

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