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いざ、インターシティでニースへ

今日の夜、初めてタカオとニースに向かう
仕事がここまで終わるのが、楽しみだったことは初めてだった!
最後のお客様のサービスが終わると、そのままチャオー!と言って、レストランを後にし、アパートに戻った
23時台に出発するインターシティが、一番安く翌朝にニースに到着する列車である 僕らはその列車を選んだ
まとめたカバンを持って、メストレの駅に向かう
乗車すると僕らはボックス席を陣取った これからの長旅、ゆっくりできるように贅沢に座席を使う
座席は可変式でベッドのようになるボックスシートだったので、そのまま列車の振動に揺られながら1週間の疲れもあったのか僕らはすぐに眠りについた…

朝起きるともうすぐニース

明るい日差し、長旅もふたりだと楽しいことは間違いなかった
おはよう!さてもうそろそろニースに着くな…と僕は寝ていた座席から靴を履いて少し通路を歩こうと思ったが「ん!?僕の靴がない!」「そんなわけないよ、昨日座席の下に置いたはずだよ、オーニーもう一度探してみなよ」とタカオから言われ、すぐにあちこち探したが一向に見つからない
あの靴、せっかくこの日のためにちょっと奮発して買ったのに…

タカオはこの列車を前から後ろまで探そうと連結部分まで行った時
「あ!オーニー!変な靴が脱ぎ捨ててある!!」と、その靴を持ってきてくれた
おそらく、僕の靴を盗んで代わりに今まで履いていた靴を連結部分に捨てたのだろう…「うぁ!めっちゃ臭い!!」この靴、近寄るだけで悪臭がしてきた
こんな臭い嗅いだことない!気分が悪くなってきた…

最終的に、列車はニースに着いてしまい、選択肢はふたつ!この卵の腐ったような悪臭を放つ靴を履くか?裸足で行くか?
僕はこの靴を履く気になれず、裸足でニースの地に降り立った…

せっかくの思い出の地 ”ニース” は素足で街を歩き、まずは靴を購入することから始まった…

ビーチ結構高い!

ニースの海岸は、ゴロゴロした石の海岸なのでシートを敷いてくつろぐ形ではなく、優雅にパラソルの下に折りたたみのリクライニングチェアーが備わっていた
さすがである! しかしこのパラソル、結構高額だった…しかしここはせっかくきたので奮発!リクライニングシートは快適だった!
ここでも写真をたくさん撮り、僕らの海外旅行の一発目の思い出を蓄積していった
日帰りで午後には列車が来るので、少しだけゆっくり昼寝をした後すぐにニースの駅に向かった

ヴェネツィアまで行く列車に飛び乗り、またボックス席を占領!
少し行くとイタリアとの国境、僕らの最大の目的であるパスポートに再入国のスタンプを押してもらわないといけない!
ヴェンティミッリアで列車は止まり、一斉に国境警察が列車に乗り込んできた
僕とタカオは、スタンプを押してもらうためにパスポートを用意して、警察の来るのを待っていると…ふたり組の国境警察が僕らの部屋に到着!

警察:「あー、ふたりはどこから来たのかね?」
僕ら:「日本人です!日本から来ました」
警察:「それなら、パスポートを見るだけでいいよ!このパスポートがあれば、世界中どこにだっていける!ばんざーい!ばんざーい!」
僕ら:「は?それはだめだよ、僕らイタリアへの再入国のスタンプをもらわないといけないんだ!ヴェネツィアに着いたら、地元警察に行って滞在許可もらうんだから!」
警察:「問題ない、日本人のパスポートを持っていれば、滞在許可はもらえる!」
僕ら:「・・・そんなことあるわけないでしょ?スタンプ無くて滞在許可が出ることなんてあるわけない!」と食い下がると
警察:「ばんざーい!ばんざーい!ありがと!ははは!」と言ってスタンプを押そうとしない
僕ら:「わかった、ではふたりの所在警察と名前を教えてちょうだい、地元警察で日本人はスタンプいらないって言ってたとふたりの名前を出して申請するから」

するとふたりの警察は少々困った顔になり、ここで少し待つように指示した
10分後国境警察は戻ってきて、スタンプを出しながら…

警察:「スタンプ、壊れてるんだよ…」
僕ら:「スタンプが壊れているのは僕らのせいではない!」
警察:「わかった、わかった、しっかり押すから…」

結局、僕らは列車を15分駅で立ち往生させてしまった!
まあ僕らのせいではない!スタンプが壊れているのがいけないんだ!!

ボックスを移動する

国境を超えてから僕らは近くのボックス席に、女の子ふたり組がいることを発見した! またとないチャンス!と、僕らは座席をそのままにして、ふたりのいる座席にお邪魔したが、なんか夢のようであった! 外国の可愛らしい女性たちとお話ができるなんて!
楽しい会話、何を話していてもいい、なんか交流ができていることが素晴らしく嬉しかった!
彼女たちが途中の駅で降りてから自分たちのボックス席に戻り列車の旅をゆっくり休んだ
メストレに到着したが流石に疲れが出たのか、アパートに戻ったら爆睡してしまった
こうして僕らは無事イタリア再入国のスタンプも押してもらい、楽しい列車の旅が終わった…

数日後、無事地元警察に行き、滞在許可の再延長をすることができた!
これでタカオに滞在許可のための出国のことも教えたし、それじゃあ思い出のニースの写真を現像しよう!とアパートに戻りふたりでカバンを開けたが、どこを探してもカメラがない!
タカオとよく考えたが、見当もつかない…確かにニースを出る前まであった…

考えて考えて、挙げ句の果てにふたりで声を合わせて「あ!帰りの女の子たちのボックス席に遊びに行った時、カバン置いたままだったな!」
その空席のボックス席に置いたままにしてあった写るんですが盗まれたという結論に達した…ふたりとももう腹を抱えて笑うしかなかった!

こうして、ふたりの楽しかったニースへの旅は、苦い思い出が残った


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