【STÔRINGイベントレポート】物語を語りたくなるホテル
こんにちは、コジャです。先日、ホテル好きのためのメディア「STÔRING」が主催のトークイベントに登壇してきました。今回はそのレポートを簡単にお届けします。
STÔRINGとは「物語から選ぶホテルメディア」。ホテルの数値データだけでなく、そこで生まれる物語や体験を通じてホテルの魅力を伝えようという新しい試みのメディアです。
■ 右脳派 vs 左脳派 - ホテル選びの新たな視点
イベントでは、ホテル選びにおける「右脳派」と「左脳派」の対比が興味深いテーマとなりました。
- 右脳派:直感や感性を重視、物語や雰囲気で選ぶ
- 左脳派:機能性や合理性を重視、数値データで比較して選ぶ
現状のOTA(オンライントラベルエージェント)サービスは、どちらかというと左脳派向けですよね。楽天トラベルや一休.comといった主要OTAでは、価格、立地、設備などの客観的データでの比較が中心となっています。
具体的には...
- 価格帯
- 立地(駅からの距離など)
- 部屋の広さや設備
- ユーザーレビューの点数
これらの要素は確かに重要ですが、ホテル体験の本質は果たしてこれらの数値化できる要素だけではないですよね。
とはいえ、伝えるためには「数値化」が必要になることもある。悩ましいポイントです。
■ 感覚的な評価軸の可能性
「もっと感覚的(右脳的)な評価軸があっても面白いのでは?」
この投げかけは、新しいホテル選びの可能性を示唆するものかもしれません。
万人にとっての基準をつくるのは難しいですが、とある(複数の)編集長の独自のパラメータでもよいのではないか、という意見も出ました。こういった主観的な切り口が、新たな価値を生み出す可能性があります。
・ストーリー性の指標?
・五感の指標?
・パリピ度合いの指標?
....
いろんな評価軸もあり、いろんなプランが生まれてくるなかでホテル選びも複雑になっている気もします。完璧に比較することも難しいなか、そんなことを気にもさせない感性や物語は大切になるのかもしれません。
■ 物語が生まれる宿泊体験とは(3名の登壇者事例を元に)
イベントでは登壇者として、私を含む3名が印象的なホテル体験を過去に寄稿したエッセイを元に語りました。
私はスリランカの建築家ジェフリー・バワによるホテル「カンダラマ」を紹介。バワの建築は自己主張しすぎず、むしろユーザーの体験を重視しています。館内を歩くだけで新しい風景が見えたり、思わぬところに居心地のいい空間があったり。
特筆すべきは、このホテルが「楽しみを発見できる余白」を大切にしていること。「これがカッコいいんだ!」と押し付けがましくなく、自分の想像力で楽しみを見つけられる余地が多くあるのです。この「余白」こそが、豊かな物語を生み出す源泉なのではないでしょうか。
これはSTÔRINGの企画趣旨にも合致していると感じました。物語を自分で見つけられる、そんなホテルの魅力を伝えられたのではないでしょうか。
ホテルみるぞーさんは琵琶湖を望む古民家を改装した一棟貸しの宿「福田屋」での滞在を紹介。宿のオーナーさんたちの心のこもったおもてなしや、琵琶湖の景色に心を奪われた体験を語ってくれました。
一棟貸しホテルなのにサービスが手厚いというギャップがとても気になる...早く行ってみたい。
さかかなさんは、都会の中の異空間、ライフスタイルホテル「ザ・ライブリー 東京麻布十番」での女子会体験を語りました。
個性的なインテリアや、それぞれ違う椅子の組み合わせなど、細部にまでこだわったデザインに魅了された話はもちろん、このホテルネタで2度もバズらせたというエピソードは強かった...
■ ホテル好きが集まる場所の重要性
STÔRINGは単なるメディアを超えて、ホテル好きが集まるコミュニティづくりも目指しているそうです。(オンライン/オフライン両方での展開を視野に入れるなど)
今回のようなリアルイベントは、ホテル好きが直接語り合える貴重な機会。こういった場がもっと増えれば、より豊かなホテル体験の共有が可能になるでしょう。
ホテルの現場で働くホテリエもいらっしゃっていたのも印象的でした。
以上、イベントのレポと考察でした!みなさんも、数値だけでなく「物語」の視点からホテルを見てみると、新たな魅力に気づけるかもしれません。
「物語で選んだホテルだ!」という経験あればぜひコメントよろしくお願いします。それでは、また次回!スキやマガジン登録頂けると喜びます!
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