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【宿泊レポ :香林居】 客室記録 & トンマナ力の高さ

こんにちは。コジャです。今週は金沢旅の宿泊レポ回!
みんな大好き(?)スモールラグジュアリーホテル”香林居”。ずっと見ていたのにタイミングがなく。やっと行くことができました...

いつも通り、客室の詳細記録を実測平面図中心に記録しようと思ったのですが、この滞在を通じて細部まで拘りの高さを感じたので、後半記載しています。

それではさっそく本編へ。

⚫︎宿泊した客室タイプ

いきなりですが、宿泊したお部屋からご紹介。友人と2名で「スーペリア」に宿泊。あとで計測した平面図を添付しますが、HPに記載されているものとは少々違いました。(下記HP参照)

ホテルって、同じ部屋タイプでも構成が異なることって良くあるんです。新築の建物でも完全に同じにするのは難しいので、リノベーションとなれば、より難しい。

もちろん、基本的な機能面は同じなのでご安心ください。柱があるからちょっとレイアウトが違うとか、水廻りのレイアウトが違う...みたいなパターンは良くあります。

この後述べますが、今回個人的にはいい意味で違いました!🙌
ちなみに、スーペリアは窓はそこまで大きいタイプではないのですが、道路側と反対方面なので静けさという点ではメリットがある配置です。

⚫︎実測平面図で客室大解剖

記録した平面図を早速、どーん!なかなか不思議なカタチに見えますよね。

面白プラン〜!調べ甲斐あるお部屋ですね。

 ▽バスルームが軽い”ハナレ”

バスルームが細長くはみ出たような構成の平面。少し”奥の方へいく”感覚になれるのですよね。

客室というプライベート空間である客室中でも更にプライベート空間となるバスルーム。奥にあるぞ、と感じるのはポジティブな要素だと感じます。

この奥に伸びた部分はイレギュラータイプのお部屋なのかHPには記載ない部分でした。(故に記載面積よりも広い部屋だったゾ・・・ 🤤)

よって、この部屋の最大長さ(内寸)は12.5m!長い!

 ▽ファーストビュー・入り口の工夫

入り口〜寝室空間の構成は廊下もなくワンルームとなっているので、広々と開放的です。

ただ、廊下がなく入ってすぐベッドが見えてしまうことを嫌う人もいます。(個人的には気になりませんが)

この部屋はその配慮として、入り口部分にカーテンが設られているのもポイント。

アルミ蒸着のシルバーのゆらめきが空間に馴染む

そしてこれ、もう1つ運用目線で良いなと思ったことがあり…

この部屋は基本土足NG 。ただし、構造上玄関部分に段差を設けていないため、もしかしたら気が付かずに土足で入っていってしまう人がいるかもしれません。

カーテンで一度目線を仕切ることにより、足元のスリッパに意識が行き易い効果を生んでいるのかも…?

 ▽あえて照明をたくさん付けない

個人的に好きなホテルの要素として「自然光を大切にしていること」というものがあります。明るくしたい!というところから無理に照明を増やしてしまって、何だか居心地が良くない環境のホテルは少なくないので…

この部屋、窓も大きくないので「暗い…」というネガティブな声を懸念して照明をたくさん付けてしまいそうですが、必要最低限の照明で上手く計画されていました。

New Light Potteryの照明との相性も◎

 ▽平面では表現しきれない価値

もっと平面からも色々考察しようかな、と思っていたものの、この部屋の良さは平面図では語り尽くせないレベルのものが多い印象でした。

細かい部分の拘りやテイストの合わせ方、言われないと気がつかない様な細部への配慮。

これはスケッチ化しよう…(気長にお待ちください)

とりあえずもう一回貼っておきます

⚫︎隅々まで拘った感がわかる空間・空気感

 ▽トンマナ力がすごかった

「トンマナ力」これが一番感じた凄みでした。

トンマナ=トーン(tone)&マナー(manner)の略称。 デザインにおいてコンセプトや雰囲気に一貫性をもたせること。

外観の雰囲気を前提として、エントランスロビーの雰囲気、家具のテイスト、スタッフのユニフォームや人柄、ウェルカムドリンクの茶器、照明の雰囲気、グラフィックのタッチ、客室のインテリア、朝食の内容や見せ方…..

全ての世界観が繋がっていることが滞在して感じられました。

これってかなり難しいはず。何店舗も同じブランドで展開しているならまだしも、香林居は今回初ブランドでここにしかない。

全てゼロからつくらないといけない状況で、細かい部分までテイストを気にしながらコントロールする気合いに感動…

 ▽元々の外観のモチーフからトコトン展開する

トンマナの話の一部ですが、既存建物の外観が特徴的で、そのアーチ形状がさまざまなところに上手く転用されています。

アーチ形状って、愚直に展開するとチープだったり可愛くなりすぎたりもするので、これも編集能力の高さにアッパレ…。一旦関係者をどうやって取りまとめたんだろう…?(作り手目線)

客室カード(Dont Disturb Card)もアーチになってるw

⚫︎さすがのコンテンツ力

施設内でも楽しむコンテンツが豊富すぎます。この規模ですごい…!

 ▽ルーフトップサウナ&バス

最上階にはサウナ!ルーフトップの外気浴も楽しめる!

ロウリュには1Fエントランスでみた蒸留機をつかった芳香蒸留水を使うのです…最上階で1Fの記憶と繋げるアイデアが面白い。。

蒸留水、お土産として購入も可能!


https://www.chillnn.com/17a33622a636d/plan/180f4f0f45b107

 ▽アイソレーションタンク...????

効いたことのない名前・体験で驚き。なんですかこれは?笑
どうやらタンクに入って、無重力に近い感覚で水にぷかぷかと浮かぶリラクゼーション体験のよう。

時間がなくて断念しましたが、タイミングみて一度体験してみたい…
コンテンツ力の高さの象徴。

 ▽コンセプトに沿った朝食スタイル

朝食は台湾スタイルで手作りの豆乳から始まる小コース。

「食べる処方箋」というコンセプトの優しい料理。こちらもコンテンツと捉えてこだわっている雰囲気がひしひしと伝わってきました。

中央のビッグテーブル席



以上、香林居のレポートでした。行かないとわからない空気感もあるので、ぜひ訪れてみてください。

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ではまた来週。


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