客室図面化、大解剖!「日光金谷ホテル」
先週末についに泊まってきました…
創業明治6年。日本クラシックホテルを代表する日光金谷ホテル。
到着してすぐにワクワクするこの外観。
エントランスまわりの雰囲気ですでに情報過多なのですが、
今回は宿泊したお部屋の詳細記録を中心にお届けします。(共用部も語ること多すぎるので別記事でまた…)
いつものように、隅々まで測り尽くしてきた図面記録とともに、お部屋を大解剖!
それでは早速本編で詳細を見ていきましょう。
⚫︎そもそも日光金谷ホテルは4館ある
初めて泊まるぞー!という人は調べて混乱すると思いますが、金谷ホテルは4つの館があります。
建設された順番としては下記の通り。
①本館→1893年
②新館→1901年
③別館→1935年
④第2新館→1961年
「新館」という名前がついているにも関わらず、別館より古いし、100年以上に建設された建物ということになります!
直近で一番リニューアルされたばかりなのは③の別館。
2023.07.15なのでかなり直近!新しさ好きの人は③別館がおすすめかも。
4館もあることだけあって、部屋の種類がかなり豊富。。。
初めて訪れるなら、まずはベーシックにクラシックスタイル味わいたいな…と思いますよね。筆者も宿泊した、本館のデラックスタイプがおすすめです。
公式の予約サイトにも下記の記載があります。
ただし、注意点としてはデラックスタイプと括られている部屋でも1つとして同じ部屋はありません。公式HPみてもわかるように部屋の広さが33〜62㎡とかなりのバラ付きあり。(幅広い...!)全てが格天井の部屋ということでもないようです。
⚫︎宿泊部屋<本館 デラックス 29号室>:格天井部屋!
さて、早速宿泊部屋へ!
運良く狙い通りの格天井(ゴウテンジョウ)部屋に。他に同じ部屋はない、29号室です。
公式には正確な記載がありませんが、実寸からの想定値でおおよそ42㎡程度のお部屋で広々!
ちなみに、金谷ホテルは当初から部屋番号が変更されていません。そして、歴史上の偉人の宿泊記録が館内に掲示されているので、同じ部屋に泊まったかどうかがわかります…(面白い)
29号室はチェコの建築家「アントニン・レーモンド」も宿泊。近くに公開されている別荘建築もあるので、日光旅行におすすめの場所。
⚫︎広がりを感じやすい正方形型プラン…!
改めて部屋の図面を見てみましょう。メインのお部屋が約5.5〜5.7mの正方形のお部屋であることがわかります。
ホテルの部屋は一般的に長方形タイプが多く、横の広がりを感じにくいお部屋が多いのですが、ここは正方形に近く、開放感があります。
そして、正方形ゆえに天井の格天井も5×5で綺麗に構成されているのも美しい…
また、天井高さも3.24mと、かなり高い空間で広がり感に貢献しています。
⚫︎窓も大きい、外からの視線が絶妙に切れる高さ
窓がとても大きいことも開放感の高さに寄与しています。
29号室というだけあって、2Fに位置しているため、少し視線が気になるかなーと思っていたのですが、ソファあたりでくつろぐ分にはいい感じで視線が切れる高さ。
せっかくの日光の風景も隠すことなく、くつろぐことができます。
⚫︎古さを楽しむ要素
クラシックホテルなのだから機能性を求めるのではなく、歴史を感じたい。そんな想いに応えてくれる小さな仕掛けが部屋にも少し。
まずはスチーム暖房。昔の空調システムで、現役で使用されているホテルはかなり珍しい。もはや部屋の意匠の1つにすら見えてくる。
また、ホテルは消防法で災害時用に「常備灯」を配置しないといけないのですが、ここの常備灯はなんだかエモい。温度計もよりその雰囲気を増している…
⚫︎キーホルダーのデカさ日本一?
古いホテルはカードキーではなく、物理キーのホテルが多いですよね。その一つの良さはキーホルダーにこだわりを持てることだと思っています。
金谷ホテルはその中でも衝撃の"大きさ"のキーホルダーでした…
そのサイズなんと幅7cm、高さ17cm。このデカさは日本一では?
鍵を無くしやすい人には逆に安心感あるサイズかもしれません笑
今回は以上になります。
他の部屋も気になるな…と思いつつかなり複雑で多様な部屋タイプなのでそれもいつか整理してみたいと思います。
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