2年ぶりの帰省、憂鬱の東京

年末年始、2年ぶりに帰省した。待ちに待った帰省、親に会えることが楽しみで楽しみで、その思いでなんとか12月を頑張れた。

コロナ禍となる以前は仕事の都合だったり、ライブに行く予定があったりで3泊くらいしか出来なかったけど今年は5泊、社会人になってからここまでのんびり出来るのは初めてだったように思う。

地元の交友関係は全て絶ち切っており、同級生に会うなど外出の予定もなく、退屈してしまうだろうかと思っていたが、リビングでだらだらテレビを観たり、母とお喋りをしたりして過ごす日々は穏やかに幸せで、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまった。美味しいものもたくさん食べた。

あと半月くらい居たいくらい…いや、このまま東京に戻らなくてもいいくらいだと初めて思った。北海道から東京へ戻る新幹線は4時間もあるが、気づけばずっと地元へ帰るということについて考えていた。

以前の私なら、東京へ戻った時に東京の景色を見て、あぁやっぱりこの景色がワクワクして好きだなぁ今年もこの街で頑張ろうなどと思ったものだがそんなことも考えないくらいどんよりとした気持ちで、仕事行きたくないなぁ、現実は嫌だなぁと憂鬱になってしまった。

2年帰れなかった間に40代となった私の価値観はコロナ禍だったことも影響していつのまにか変化していたのかもしれない。

地元へ帰ることは人生の全てを諦めることのように思っていたけど今の私はもう少し前向きに捉えられる。

とは言え地元へ帰ることを具体的に考えると問題もある。

まず、18までしか住んでいなかったうえに20年以上離れてる間に街は大きく変わってしまったので街のことが何もわからない。記憶がない。車の免許も持っていないので何かと不便に違いない。

雪かき、やらなきゃだよなぁ。

ご近所付き合いもしなきゃいけないよなぁ。社交性が無いうえに40過ぎて都会から戻ってきたバツイチ女なんて気まずくて幼馴染みのお母さんとか会いたくないなぁ。

リフォームを重ねた実家の勝手がなんだかよくわからない。ストーブのこと、灯油のこと、18まで母任せにしていたから何もわからない。

雪、寒さ、車の免許、ストーブ、灯油…北国ゆえの問題点が多い。

そもそも実家は部屋が足りない。かつての私の部屋は今は父の寝室となり、物置きとなっている部屋を私の部屋にすることも難しそう。

例えば宝くじに当選してお金の心配がいらないのなら、実家の近くのマンションでも買って、実家へは頻繁に通えばその辺の心配はある程度クリアかなぁと思ったが、年末ジャンボは残念ながら外れた。実家の近くの賃貸アパートに住むというのが落としどころだろうか。寒そう‥。

仕事の問題もある。うっかり昔の同級生なんかに会ったりしたら嫌、通勤はしたくないから接客業はNG。在宅勤務が可能な仕事がいいのだが、そんな仕事は北海道の田舎にあるのだろうか。今の仕事に未練はないので在宅で出来るならそこまでこだわりはないのだが、田舎ゆえ、マジで仕事が無さそう。

美容師さんは十年以上お世話になってる方がいるから年2回東京へ通えば引き続きお願いできる。滞在中には友人に会ったり、買い物をしたり‥それはなんだか楽しそう。

通院している病院を変えざるをえないのは大きな問題。今の病院は色々な不調を診てもらえて、先生への信頼も絶大なので、これは本当に困るなぁ。

今住んでいるところの近隣のパン屋さんやコーヒー屋さんとか、お気に入りのお店がたくさんあるからそういう楽しみが無いのは悲しいな。

気持ちを整理していくと、郷土愛はそれなりにあるけれど、実家に帰りたいと思うのは親との時間を大事にしたい、ただそれだけなんだよなぁ。

…なんてことをぐだぐだと新年から考えていたけど結局のところ、鬱々としてしまうのはこの年末年始の東京の寒さと仕事のせい。

東京は好き。ただ、冬の東京は室内が寒い。なにもしたくなくなる。寒いのは大嫌い。北海道を出た理由の1つでもあるのに。

仕事への憂鬱は大きい。仕事そのものというより職場の問題。どうしても精神的に受けつけないことがあり、コロナ禍に雇ってもらった恩はあっても、それとこれとは別問題。この問題は根深い。

早く暖かい時期にならないかなぁ。。。



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