激辛に泣いてしまいたい夜

辛いものは得意ではない。

皮膚が弱く、鼻炎や喘息もあるので辛いものを食べると粘膜が強いダメージを受ける。体質的にも合わない。


それでも年に数回、激辛を摂取したい夜がある。

唐辛子系のインスタント麺が良い。体に悪そうなものを食べてしまっている背徳感。

そこに辛いものを美味しくいただきたいという感情は無い。

もうどうなってもいいくらい投げやりな夜に私はコンビニでインスタント激辛麺を買って帰り、体を痛めつけるような気持ちで泣きながら食べる。


今日はその日だった。


食べた後にスッキリするかと言うと特にしない。

胃は荒れるしいいことなんか何も無い。

わかっていても、それでもまた激辛麺を食べたい夜はやってくる。

負の激辛。

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