半径、1000kmの思い出
ステイホームに少しずつ慣れ、時間があるので食べる物にも気を使えて、軽い運動もして、ゆったり映画や漫画も観れる。いい休日のようだ。
ただ、連休でも仕事ができるのが、自営業の悪いところでもあるし、いいところでもあるので、仕事はできるだけ毎日している。
連休中は外部からの連絡もなくて、いつもより穏やかに自分のしたい仕事ができるボーナスタイムみたいなものだ。なので、今日も仕事をするつもりだった。
リバーダウンなキャンプ旅
「あ、遊びたい、、。」
我慢の限界がきてしまった。
去年のパッククラフトキャンプ旅の画像を見返していたら、どうにも切なくなってしまったのかもしれない。
兵庫に住むアウトドアブランドの方にアテンドをしてもらい、長年の夢だったリバーダウンを楽しんだ。「仕事ばかりしてられない、遊ばなきゃ」、一度、自分のスケジュールが厳しく流れてしまったけれども再度また時間をあけてもらった。(本当に感謝感激です)
山口県錦川の上流まで電車で向かい、そこから川を下るルートで、キャンプとしては二泊三日。川沿いにテントを設営して、疲れたら降りて何かを食べ、また川沿いで焚き火をしながらテントに泊まる。なんとも、自由だ。
コースは初心者のわたしに合わせて、比較的おだやかな川を選んでもらった。
静かに静かに進む川下り。見渡せるのは森と川と空だけ。
「どこに来てしまったんだろう」
一人だったら、孤独と恐怖と不安を感じるかもしれない。
人の世界から少しだけ外れたところに、そんな場所がある。
山もおそろしいけれども、川や海も本当におそろしい。
怖いな、と思いながら先に進むと、
時折、見たこともない素晴らしい光や色を見せてくれる。
ふと油断すると、それが真っ黒な脅威にも変わる。
疲れ切って、「もう帰りたい」と思っても
また、家に帰ると「あそこに戻りたい」なんて思う。
目をつむると、パッククラフトに寝っ転がって見えた空が浮かぶ。
うん、またあそこに戻れる日を楽しみに待っているよ。
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