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二代目相棒。クルマを買いましたの報告

人生で最初に買ったクルマは、
ルノー カングーだった。

いつも荷物がぎゅうぎゅう

フランスで郵便車として使われているそうで、
少し変わった形をしている。

あまり遠出に向かないけれども、
でもどこか間の抜けた愛嬌があって、かわいいやつだ。

中古車を見つけて、
大阪まで買いに行ったのがもう6年も前。

誰よりもハードに使うから、
あっというまに14万キロほどになってしまった。


北海道で2ショット

カングーを手に入れてから、暇を見つけては旅に出た。

関東はもう行き飽きていたので、
例えば夏は北海道に行って、
ぐるぐると何日も走り続けた。

フェリーで2泊かけて九州にも行って、
キャンプをしながらぐるりと走った。

途中で友人と合流して、
九州から東京まで自走して帰ったっけ。


フェリーに詰め込まれるカングー

もともとキャンプを始めた当初
わたしは徒歩キャンプ派だった。

でもだんだん、
クルマでしか行けない場所にもっと行きたくなって、

キャンプの仕事も増えたとき、
とうとうクルマを買うことに決意した。

真っ先に頭に浮かんだのが、
このちょっと変わった形のカングー。

2000年頃の
「小カングー」と言われる形が好きだった。

イギリスにキャンプに行ったとき、
街を走るクルマはほとんどこの形で
なんだか街に溶け込んでいて
とてもうらやましかった。

そんな思い出もあってか、
真っ先に中古のカングーを買うことに決めた。


常に3人分のキャンプ道具がある

キャンプ道具をクルマにいっぱい積めて、
どこまでも一人で走って
旅をしていたことを思い出す。

そのうち、
週末や連休は毎回同じ友人を乗せて
キャンプに行くようになった。

それが恒例行事にもなったりして、
乗り心地がいいとは言えないクルマで
友人らと数えきれないほどの話をたくさんしてきた。

もうカングーを手放さなければな、というとき、
友人らが「カングーお別れキャンプ」を
開催してくれた。

たまたま買った芽キャベツがいい味だしてる

こんなに想われてカングーも幸せだったな、なんて思う。

本当にありがとう。


オートキャンプ場が嫌いだったわたしが、クルマを好きになった理由


キャンプを始めた当初、
自然の中に、クルマがあることに違和感があって、
オートキャンプがあまり好きじゃなかった。

でも、自分でクルマを買ってキャンプに行くようになると、

今度はクルマがあることにホッとすることが増えた。

どんなに遠い場所でも、
何日間ずっと一人で心細くなるような
キャンプ旅もふと、自分のクルマを見ると心強かった。

朝、テントを撤収して、クルマに積み込んで、
バタンとドアを閉める。

野外という少し気を張る場所から、
ほんの少しゆるむ空間がそこにあったからだと思う。

安心する空間と同時に、それは動く。

実は、
びっくりするくらい道が続いていて、

行こうと思えば、
どこまでも行ける、
どこにでも行ける。

そんな自由を与えてもらったような気がした。

思い立ってしまえば、
家のドアから、九州にだって行けるの
すごくない?

心細い少しうっすら暗い林道をドキドキしながら
走ったときも、
急にひょっこり現れたきらきらな海にワクワクしながら
走ったときも、
思わず言葉がでてしまうことが何度もあった。

カングーだけがそれを知っている。
もはや唯一の旅の相棒だった。

ソロキャンプにとってクルマは
最高の相棒なんだと知った。

乗り心地とかじゃなく、燃費でもなく
自分が好きって思えるクルマを
選んでよかったと心から思う。

最後の2ショット。色が同化している


無機質な物でも、しっかり向き合うと、
なんだか不思議に魂みたいなのを感じたりする。

キャンプをやってなかったら
ここまでクルマを好きになってなかっただろうな。


そして二代目相棒はカスタム車に

あまりにも大好きだったカングーの次を考えるなんてできないと思った。


けど、そこはしっかり切り替えて(仕事に支障が出るので)、
次の相棒を探した。

もっと安心して遠くに行ける国産車を迎えることにした。
(地方で外車が急に止まるといろいろ大変だったので)


迎えたのは ホンダ モビリオスパイク

ちょっと一代目を彷彿させるデザイン

中古を買って、カスタム会社にお願いして
色などを変えてもらった。

やはりわたしは青いクルマが好きらしい。

空の色のような、
エメラルドの海ような、
そんな色にした。

思ったよりも素敵に仕上がってかなり満足。
かわいいです。

「-be-北軽井沢キャンプフィールド」の芝生が最高

(納車1週間で、さっそく1300kmほど走ったら、周りにドン引かれたことは内緒です。)


細部の色をウンウン悩みながら自分で決めたので、

カングーのときとはまた違った愛情が生まれていて、面白い。

さ、末長く頼むよ。

今度はどこに旅しに行こうか。


thanks!










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