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3年ぶりのクアラルンプール Day6

2023/11/XX(Day6)

アサイチに部分廃墟鑑賞


今日も気分よく目覚めた。この街で過ごすのもあとわずか、やっと調子が出てきた頃に帰らなければいけないのが寂しい。もっと頻繁に来ないとダメだな。
朝食の前に1階だけ現役で上階が打ち捨てられている建物を鑑賞しに行くことにした。名前を付けるとしたら部分廃墟だ。建物の大部分は使われていないので部分現役という方が正しいかもしれない。

銀座のど真ん中にこんな建物があると思ってほしい

1階は飲食店が入居していて、普通に営業中だ。2階以上は窓が割れていたり中がゴミだらけだったりする。オーナーに貸す気があるのかないのかが気になるところだ。再開発待ちなんだろうか。
この建物は何年も見ているはずだが当然上階も入居していると思っていたのであまりしっかり見ていなかった。今回信号待ち中に眺めていて部分廃墟疑惑が急に湧いてきた。

Merdeka118と古びた屋上構造物とゴミだらけの室内と

このごちゃまぜ感がたまらないんだ。どうしてこうなっちゃったんだろうと考える無意味な時間が好きだ。
さて、朝食だ。

特に変わり映えのしない朝食


いつものお店とは違うが中身はだいたい同じだ。もう少し早い時間だと地元の人でいっぱいなのだが、この日はわりと空いていた。タマゴは2個もいらないのだが選択肢がないので仕方ない。

しかもタマゴを上手にパンにつけられなくて苦労するんだ

今日もなにもしないことにした。Pavilionでぶらぶらしてオナカが空いたら何か食べるのと、明日着る服とお土産を買うことくらいでヨシとしよう。
わが社はほとんどの社員がリモートワークをしているので、会社用のバラマキ土産は少しでよくてあとは個人用をぼちぼち買えばよい。大変楽だ。

突如やってくるラーメンの気分


朝食後2時間くらいでオナカが空いた。というか、ラーメンの気分になってきた。

旭川の名店

店員さんが「ませー」「まっせー」というのがお約束のお店。いらっしゃいませの略なんだろう。日本の山頭火に最後に行ったのがいつだったか思い出せないが、KLに来るとつい寄ってしまう。安定の味。

甘味なしの緑茶が本当にありがたい

朝のコーヒーに不満はないが、この国では甘くない飲み物を見つけるのが難しくて困る。喉が渇いた時にぐびぐび飲めるストレートのお茶が恋しくなる。わざわざここでドンキに行っておーいお茶を買うのもどうかと思っているのに山頭火に来ているという矛盾。
原材料のせいかお客さんは中華系がほとんどだが、彼らはこの味をどう思っているんだろう。


だらだら買い物をする

この後はまたデニムを買いに行った。今度は中華マダムの店ではなく地元チェーンの服屋だ。スキニーデニムが人気らしく、ストレートを見つけるのが大変だった。なんとか細身のストレートデニムを見つけて購入。これで明日の服の心配はなくなった。マレーシアの女子は小柄なようで、短足のわたしでもデニム丈を直さずに履けるのがうれしい。

ぼんやり歩いているとStarhill Galleryに誠品書店があることに気づいた。旅行中は時間に追われることがないので書店でゆっくりできるのがとてもよい。
そこで出会った北島の「岐路行」という詩集がとてもよかった。まったく知らない詩人だったが、心にじんわり沁みた。買おうかしばらく悩んだが日本円で3,000円超えだったのでそっと置いてきてしまった。さらっと詩集を買える大人になりたいが、生まれ変わっても難しそうだ。

文化的な活動の次はトイザらスだ。永遠の精神年齢6歳としては見逃せない。
台湾や香港のような限定トミカを期待していったのだが、マレーシア限定というのはなく東南アジア限定のウルトラマントミカがあったのでいくつか購入。例の赤いタクシーとかトミカにしたらかわいいと思うのだが。
そしてミニブランズと目が合ってしまった。ミニチュアが好きなので気にはなっていたが、種類がすごく多いようなので手を出すと危ないので避けていた。日本で買うより少し安かったので1つ買ってみた。これをきっかけに帰国してからミニブランズのアドベントカレンダーを買うという沼に踏み込んでしまった。その後も集めたくてうずうずしているが、なんとか我慢している。

かっこいいと思う

さらにぶらぶらは続き、お気に入りの地元激安服屋さんを目指したのだが、行ってみるとお店はなくなっていた。チェーンのお店ではなかったので残念。仕方ないのでその周りのお店を眺めた。

ちょっとドレッシーすぎる


映えない食事

コバラが空いたので麺でも食べることにした。さっきラーメンを食べたのにまだ麺の気分なんだ。トーストと麺とコーヒー、それにお菓子があれば1日なんとかなるらしい。せっかくの旅行なんだから地元の有名店にでも行けばいいのだろうが、食べたい時に食べたいものを食べたい。その結果なんだか貧相なことになってしまうのが悩みというかなんというか。

おいしい店が集まっているイメージのホーカーに行ってみたが、閑散としていた。数日前の昼頃に行った時も同じ様子だったのだが、いつ行ったらよかったのかいまだにわからない。

がらーん

数少ない営業中のお店で米粉を食べることにした。

閉店間際だったのかもしれない、ごめん

長くて先端が太いプラスチックの箸は食べやすくはないが、たまに懐かしく思い出す。かといって自宅で使いたいかというとそうでもない。

さらにぶらぶらして地元のチェーンのカフェでスイーツを食べて一日を締めくくった。締めくくったというほど大層な一日でもないが。
まず飲み物にクリームを載せないかと勧められたが、いやそもそも甘いのにクリームとかいらないからと断ると、かわいい店員さんは残念そうな顔をした。じゃあケーキにクリームを添えるのはどうだと勧めてきたので、それは受け入れることにした。

ごわごわのクリームが添えられていた

モンブラン的なケーキと原材料不明のごわごわクリームを甘いグリーンティーで流し込み、ああこういうことがしたかったんだとしみじみ感慨にふけった。

帰り道、ぼんやりクルマを眺めながらこの街で過ごすのも明日で最後だと思うと急に寂しくなった。

プロドゥアが多い

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