コーポレートエンジニアについてゆるく考えてみる コーポレートエンジニアの面白さ編
はじめに
こんにちは、SmartHRという会社でコーポレートエンジニアをしているkoipaiというものです。
前回の記事では、コーポレートエンジニアとは何かという話を考えてみました。
今回の記事では、ぼくの考えるコーポレートエンジニアの面白さについて考えてみたいと思います。
コーポレートエンジニアとプログラミング
まず、コーポレートエンジニアが扱う領域の一つであるプログラミング、つまりコードを書くということについて書きます。
なぜこれを最初にもってきたかというと、前回の記事で示したとおり、コーポレートエンジニアにはコードを書くことの必要性が高まっており、今までガリガリコードを書いていたエンジニアがコーポレートエンジニアになる、ということも想定されるからです。
また逆に、今までコードは書いたことないけれども、コードを書く情シス、コーポレートエンジニアになりたい人もいると思うので、そういった方にも読んでいただきたい内容です。
まず、結論から言うと、コーポレートエンジニアはコードをガリガリ書きません。
いや書くやろ!とかツッコミも飛んできそうですが、少なくともぼくの職場ではコードはガリガリ書きません。
これは職場にもよると思うのですが、コードを書く、つまり開発業務がミッションの全てではないから、というのがその理由になります。
なので、ずっと開発だけしていきたい、コードを書いていたい、という人は、もしかしたらコーポレートエンジニアには向いていないかもしれません。
はい、面白さの話をすると言っておきながらいきなり何を言いだすんだというところですが、この話を補完するために、コーポレートエンジニアが扱う領域について話を進めます。
コーポレートエンジニアが扱う領域
コーポレートエンジニアが扱う領域は、その会社にもよりますが大抵の場合かなり広範になります。
まずはオフィスインフラであるネットワークの管理、オンプレの製品があればサーバーの管理、従業員の利用するPC、スマホなど情報端末の管理、その他モニタやアクセサリー類など細々とした備品までハードウェアを管理する業務も多いです。
ソフトウェアでは、G Suiteなどのグループウェアを始めとして、Slackなどのチャットツール、SalesforceやBoxなどのSaaSのアカウント管理から運用ルールの策定までかなりの領域を面倒をみることになります。
セキュリティも大事です。エンドポイントセキュリティからネットワークセキュリティ、物理セキュリティから、ISMS対応などのセキュリティ推進的なポリシー系の業務まで多岐にわたります。
コーポレートエンジニアの面白さ
ぼくは、この広範さこそ、コーポレートエンジニアの醍醐味だと思っています。
ざっくり主観で上のようなカテゴライズをしましたが、この大雑把なカテゴリーの中でも、どの機器を使う、だとか、購買はどういうフローですすめる、だとか、あるいはどのソフトウェアをどのように組み合わせて使う、だとか無限の選択肢があります。
そうした、ハードウェアソフトウェア両面の組み合わせで複雑な領域を経験することはITエンジニアとしてのキャリアに相当な幅をもたせてくれるのは間違いないでしょう。
コーポレートエンジニアと開発
さて、ここから開発の話に戻ります。
コーポレートエンジニアの醍醐味は無限の選択肢だと書きました。
じゃあ開発は選択肢にないのか、当然あります。
無数にあるハードウェア、ソフトウェアといえども、会社の求めるものが完全な状態で市場にあるということはまれです。
もちろんそれで事足りるのであれば全く問題はないのですが、そうでないとしたら開発の出番です。
まだ市場にないものを使うために、あるいは市場にあるものを組み合わせて使うために、コードを書くという業務が発生します。
つまり、コーポレートエンジニアの開発とは、何もないものを一から実装する、というよりは既存の仕組みをハックするようなことを目的とする場合が多いです。
最近ではノーコードなんていうのも流行りなので、こういった領域でもコードを書く必要もなくなってきているのかもしれません。
ただ、そういった場合でもやはりその背景にあるエンジニアリングの知識や経験は必要です。それを使って経営課題やビジネスのボトルネックを解決したいと考えているエンジニアには、非常に楽しい分野だと思います。
まさに、前回の記事でも書いたように、新たな価値創造や、自動化、効率化などの業務推進に関わるカイゼンをミッションとしてシステム導入、開発を含め、最適なソリューションを提供するためのプロジェクトを実行するためにエンジニアリングの力が必要で、そこに楽しみを見いだせるのであれば、コーポレートエンジニアはあなたの天職かもしれません。
ということで、今回はコーポレートエンジニアの面白さについて考えてみました。
次回は、コーポレートエンジニアのキャリアについて考えてみたいなと思っています。
ではまた。
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