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ごはん記録 福岡呉服町 釘本食堂

福岡市営地下鉄 呉服町駅徒歩3分
私を呼ぶのは極上豚足

呉服町はブラジレイロをはじめ、めし処わさび、ゾノブリアン、鎌田製作所など、素晴らしきお食事ポイントが凝縮された食べ歩きエリアだ。(勝手にそう思っている)さらに博多や中洲ほど混み合っておらず一人メシにはありがたいワンダーランドである。

今日は一年半ぶりに釘本食堂を訪れた。
以前この近辺で働いていたため何度もお世話になった思い出のお店である。
ニンニクの効いた甘辛いタレ。芳しい八角の香り。ああたまらない。
元豚足だったコラーゲンの塊を口に入れると意外にもスッキリとした脂の甘味が広がる。
病院の待合室で今日の昼餉を決めながら想像した。はやく会いたい。


12時05分
ランチタイムのお客としては一番乗りのようだった。
店内は強すぎる空調のおかげでキンキンに冷えている。近くのオフィスから小洒落たブラウス一枚なんかで来た日には大風邪をひいてしまうだろう。いつ来てもこうだから、豚足を煮込むときに発生する熱を鬼空調でコントロールしているのだろうか。いずれにせよ、寒い。

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メニューは大きく分けて2種類ある。
店舗名にもなっている極上豚足定食と若鶏の唐揚げ定食だ。
どちらも美味いので、お腹に余裕があれば、豚足定食と単品の唐揚げを注文することをお勧めする。
今日の気分は豚足一択なので、迷わずB定食を選択した。

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A定食とB定食の違いは煮卵と厚揚げの差である。豚足と一緒に煮込まれた卵、厚揚げは豚の旨味を吸着し、もはや豚足の引き立て役などではなく、主役級のキャストとしてしっかりした存在感がある。

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注文から数分で御膳が登場。

皆の衆、これが極上豚足定食だ。
豚足=ジャンキーというイメージをぶち壊してくれる野菜たっぷりの優しい定食。

まずは、一年半ぶりの再会を祝し、タレを絡ませた豚足をご飯にオン。そのあと一気に頬張る。
柔らかい豚足の後にタレが染み込んだご飯がなだれ込む。ああ、これだ。会いたかった。幸せとはこういうものだ。鼻に抜ける香味と、こってり味のタレ、そして豚足の甘み。全てがいい塩梅で私を襲う。お好みでカラシをつけると新たな扉が開くのでぜひキメてほしい。

唇は豚足の脂のおかげでそこらへんのリップグロスにも敵わぬ艶々状態。誰かにキスしようものなら、唇伝いで豚足の美味しさを共有できると確信している。

さて、口の中が豚足でいっぱいになったら、付け合わせの茹で野菜で一旦リセットするべし。
キャベツ、こまつな、もやし…あっさりした野菜の甘さが次の豚足ターンの呼び水となり、もう箸はとまらない。美味い。美味すぎるぞ。

骨にまとわりついたコラーゲンをしゃぶるのは少しお行儀が悪いが、郷にいれば郷に従え。ここは天下の釘本食堂。丹精込めて煮込みあげられた豚足への敬意を表するためにも、タレもコラーゲンも余す所なくしゃぶり尽くすのだ。明日の私の糧になる。

自家製のぬか漬けと高菜漬け、大根のお味噌汁にご飯。
どれを食べてもほっとする味だ。
ありがとう。料理人さん。ありがとう。店員さん。

あっという間に完食。
最後にもう少しだけご飯をおかわりして、タレをかけて食べたかったなどと考えながら店をでた。近辺に足を運ぶことがあれば、ぜひ訪れたい魅惑の定食屋である。

釘本食堂
092-291-2022
福岡県福岡市博多区店屋町6-29
https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400106/40038711/


〜補足〜
仕事のお昼ご飯や、休日に一人でご飯を食べるときは、私の脳内井之頭さんが、食事に対する感想を述べています。お付き合い頂ければ幸いでございます。

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