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ジャニーズファンは神様です
ジャニーズ性加害は共犯事件である。ジャニーズ事務所、テレビ局、広告主、そしてファンによる共犯だ。
人気タレントを起用するとファンが番組を見てテレビの視聴率が上がり、企業が広告を出す。広告にジャニーズタレントを使えば自分の好きなタレントを応援するためその会社の製品をファンが箱買いしてくれる。
簡単な構図だ。そして今、社会では旧ジャニーズ事務所、メディア、広告主が批判にされされている一方で、ファンの問題については全くと言っていいほど触れられていない。
ここに一番の恐ろしさを感じる。
ジャニーズ性加害問題は1990年代から告発されてきたにもかかわらず、BBCが報じるという外圧が起こるまで日本社会では完全に放置されてきた。美しい少年達のつくるジャニーズという夢の世界。夢を見せることで見せることで潤ってきた共犯者達にとって、それは知らないふりをして踊り続けるしかない舞台であった。
なぜなら、夢の舞台を夢のまま存続させたいと強く願う何百万人という熱狂的なファンがそこにいたから。彼女たちはジャニーズという夢の舞台を傷つける者を許さない。自分たちの夢のお城を壊そうという者は排除されるだけだ。
「お客様は神様です」。まさにジャニーズのファンはテレビ局、広告主にとって神様であった。
その不特定多数の顔の見えない「神様」の存在が、その裏で起こってたおぞましい事件に目をつむらせ、夢の舞台をここまで生き永らえさせた。
今後、ファン達はどうすべきか。
「タレントたちに罪はないから今まで通りに応援する」
それではだめだ。アイドルを無条件に応援する。そのまっすぐすぎる無邪気な行動が、数十年に渡るおぞましい加害を止められなかった根本の理由なのだ。
事務所名が変わってタレントと事務所の契約形態が変わっても、「ジャニーズ的」なものは残る。コンサートのチケット抽選を餌にしてCDを何枚も買わせたり、一人が複数のIDを作ってファンクラブに費用を払う。好きなタレントを応援したいというファンの気持ちを利用して、ファン同士で競わせたり、本来は不要な消費を誘発する。アイドルの応援という目的で消費行動を煽り、邪魔な意見を排除したり、見てみないふりをする。
こういったことが許される限り、「ジャニーズ的」なものは継承され続けてしまうだろう。
ファンは声をあげよう。「ジャニーズ的」なものに真に終止符を打つのだ。それは「神様」である貴方達にしかできないのです。
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