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お城へ To Go (松江城)

 国宝5城の一つ、最後に(平成27年)認定された松江城(64・島根)です。押印は平成29年12月9日、天守内の受付にて押しました。国宝認定は、平成24年、松江神社にて祈祷札が発見されたことで、築城時期が特定され、悲願の認定となりました。

 宍道湖畔の亀山に建築された平山城で、堀尾吉晴・忠氏父子により築城されました。その天守は戦闘的な四重天守といわれ、下見板張による黒い外観はとても力強い印象を与えます。
 関ケ原で功績のあった堀尾氏は当初、出雲の月山富田城に入りますが、山城の不便さから、宍道湖畔を選定し築城したのですが、堀尾吉晴・忠氏ともに完成を見ずに死去。三代忠晴も世継ぎのないまま死去し、堀尾氏は断絶。
 その後は京極氏となるも、ここも後継ぎがないまま病死。最終的には家康の孫、松平直政(結城秀康三男)が居城として入り、明治維新まで継続となります。

 天守内部への入り口が極めて厳重なつくりとなっており、付櫓から4度折れ曲がりながら、やっと天守内に入れる構造になっています。最終防衛施設としての天守を感じさせてくれるわけです。

 また本丸には復元櫓もあり、迫力満点です。また周囲の水堀は、宍道湖へとつながり、堀川めぐりとして遊覧船巡りもできます。

 また松江城下は小泉八雲ゆかりの地としても有名で、小泉八雲記念館や八雲旧宅もあり、文学好きの人にも楽しめる城下町です。
 「怪談」くらいしか印象がなかったのですが、これらを見学し、八雲の来歴やら、人ととなりを知ることで非常に興味を持つことができました。夏目漱石との関連やら、これまで全く知らなかったことを知るというのもこうした訪問の楽しみですね。
 つい『日本の面影』なんかも買ってしまったのですが、いまだ未読です(笑)

松江城(山陰名城叢書2)画像

松江城(山陰名城叢書2)
岡崎 雄二郎 ハーベスト出版 2020-08-18

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童友社 1/500 日本の名城 JOYJOYコレクション 国宝 松江城 プラモデル JJ11
童友社(DOYUSHA) 2011-08-25

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新編 日本の面影 (角川ソフィア文庫)
ラフカディオ・ハーン KADOKAWA/角川書店 2000-09-18

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配信元:裏辺研究所


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