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お城と健康ネタが交錯するおかしなブログであることについて

 お城のコラムがとりあえず100名城をご紹介した後、少しお休みしておりますが、年明け辺りから続100名城をネタに再開しようと考えております。が、健康ネタに比べると、ほとんど読者数もなく、人気の少ないカテゴリーですので少し逡巡しております(=_=)

 年末ですので、城めぐりで本年を振り返ってみますと、合計200城に及ぶ正・続100名城のうち、199までは既に訪問を終了しました。
 実際に押印していない(続100認定前の訪問のため)ところも数か所あるのですが、それでも来年の早いうちにはコンプリート出来そうです。 

 思えば、白金台でクリニックを開業して四ツ谷に移転したばかりの頃、太田金山城をたまたま訪問したことから、城めぐりを開始し、現在まで延べ数で言えば、優に300は超えたと思います。(群馬県太田にはリフレクソロジーの市野さおり夫妻と、ある居酒屋目当てで一泊旅行した帰りでした。懐かしい思い出です)

 そもそもは中学時代に史跡訪問を趣味にしていた社会科の先生(その後獨協大学の歴史学の教授になられた新井孝重先生)が、とてもマイペースで楽しそうだったので、自分も社会科の教師になって、休日は史跡探訪したいなあと思ったのが始まりです。
 その後時は流れ、大学病院の勤務ではなかなか自由な時間が取れずにいたのが、個人開業、それもほぼ知られていない自由診療形式でしたので、良くも悪くもまあ暇なので、日本全国のお城を巡ろうと思ったわけです。

 歴史の営みとしては当然、人物が重要な要素なのですが、そうした人物によって展開される事件や出来事は、やはり背景となる「場」もまた重要になります。
 そして「場」は、人物の持つ時間的制約を超越して、現在に直接的に接続してきます。こうした場の代表的なものが「城」というわけです。

 城は、他の古戦場などと異なって一回性のものではなく、何度も歴史に登場することもあり、明治以降であっても、戦争への転用、観光資源としての再利用、地震や天災からの復興など、現在の問題ともつながっているところがまた面白いわけです。

 そしてなにより惹かれるのが、人と人との関係性や、敵国との関連性、勃発することのなかった戦争への予防線など様々な思惑が交錯する、出現することのなかった歴史性を持っていることです。
 これは、正規の歴史に対しての補集合的な、いわば歴史の「可能性」を内包するものであり、陰陽でいう「陰」でもあります。間隙を埋める充填剤や母集団的な「背景」でもあり、ここに代替医療と同様の「マトリックス性」を感じざるを得ません。

 城の持つ面白さと、ここで展開している統合医療の面白さとについて、これまで特に関連付けてコメントしたことがなかったのですが、まあ、こういう感触を持ちながら同じブログ内で扱っていたわけです。

 このマトリックス性に関しては、私の考える統合医療において大きな意味があり、今に至っても神秘思想など、いわば「ヤバい」思想の流れが気になる一因でもあります。
 ちなみに、この手の分野で最近、とくによくまとまっているなあという一冊をご紹介します。哲学や医療人類学、ニューサイエンスとの連携を実に幅広くあつかっている良書です。作者は予備校の先生のようですが、さすがに広範囲を教え慣れていないと、こうは書けないなと感嘆する一冊です。(予備校講師らしいクセも散見されますが…)ご興味ある方は御一読を!

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神秘思想 光と闇の全史
富増章成 さくら舎 2021-11-11


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