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business design shift

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「business design shift」は、ビジネスデザインのトレンド、革新的なアイデア、変化の兆しを探るマガジンです。noteにある素晴らしい記事をクリップすることで、ビ…
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2024年4月の記事一覧

再現性を持って事業の"ゼロイチ"を作るフレームワーク

4つの事業を立ち上げてきて気付いたことラクスル、ハコベル、ノバセル、ジョーシスと4つの事業の立ち上げを自身で行い、また仲間が立ち上げる姿を日々真横で見ていて、ゼロイチと言われる事業の立ち上げにも複数のフェーズがある事に気づきました。それぞれのフェーズで正しい目標設定を行うと事業はとても早く、健全に立ち上がりますし、目標設定を間違えると事業立ち上げは膨大な時間がかかります。 ここでは私の体験をフレームワークに落とし込みみなさんと共有をできればと思います。私は下記のように事業の

「デザインファーム」はこれからどうなる?

こんにちは、BIOTOPEの石原です。昨年末に報道されたIDEO東京オフィス撤退のニュースからはや数カ月。「デザイン思考」を民主化し、多くの人々のクリエイティビティを解放した功績はもはや語るまでもなく、それだけに「デザイン思考の終焉」とまで言われています。 私たち、共創型戦略デザインファーム・BIOTOPEとしてもこの出来事は決して他人事ではなく、自分たちの在り方や今後進むべき道について深く考えさせられる機会になりました。 これからデザインファームはどんな存在として、どの

システミックデザインで重要なのは「協働」「視覚化」「推論」である

システミックデザイン(Systemic Design)という言葉が日本でも広く聞かれるようになってきた。同時に、誤解が多いのも事実である。今後の健全な発展のためにもこのタイミングで、システミックデザインとは何か?わかりやすくその基本をまとめたい。 複雑な課題にアプローチするための手法 システミックデザインは、システミック(包括的)に対象とするものごとを捉える、関係的な視点に基づいたデザインアプローチである。ではなぜ関係的で包括的な視点に立ったデザインが重要視されているのか

最初の100日で何をすべきで何をすべきではないか?

人は無能に到達するまで昇進するという「ピーターの法則」というのがある。 とくにリーダーが劇的な環境変化に異動、転職、抜擢で放り込まれるとこの法則が強烈に作用する。なぜなら周りの方が知識や経験があり自分がその組織内で最もそれがない人になってしまうからだ。一方で、この人は何かしてくれるのでは?という期待を関係者からは持たれる。「組織内で最も無能なのに最も期待される」という特殊状態を過ごすことになる。 12年ほど前に突然、社長をというキャリアチェンジを経験をしことがある。そして