見出し画像

自分が何ヶ月も準備した大事な会議を子供の体調不良で同僚に任せる事になった話

子供を育てながら仕事をしていると
子供の体調不良で突然の休みを取ることがある。

子供は体調を崩しやすい。
しかも保育園という集団で生活をすれば
クラスの誰かが常に体調を崩しているので
何らかの病気を貰ってくることが頻繁にあり
仕事復帰してから2年間はほぼ毎月子供が体調を崩している。

それは復帰前に予想した回数より遥かに多く
有給休暇が一瞬で無くなる勢いだった。

何度も休んだ記憶の中で
一番忘れられない出来事がある。

それは産休復帰後一番大きい案件で
自分が何ヶ月もかけて準備した会議を欠席し
同僚にお願いしたこと。

何度も色んな職場の人とメールでやり取りをし
上司に内容を報告しながら進めてきた案件。

会議で報告出来るように資料の作成、参加者の日程確認
その他諸々の準備をしてあとは会議当日を待つだけ。

なんとか「最後までやり遂げたい」そう思っていたが
出来なかった。

会議の前日に子供が発熱し
保育園からお迎え要請が来たからだ。

保育園からの電話を受けて愕然とした。
子供の体調不良は仕方ない。
それなのに「なぜこのタイミングなの・・・」と
思わずにはいられなかった。

当時はコロナの影響で家族に体調不良者がいると
出社出来ないという決まりになっていたから。

私が準備した会議は対面での実施。
発熱した子供がいる私は会議に参加する権利すら無い。

相当ショックを受けつつも
すぐ子供を迎えに行く必要があるので
・上司に早退の連絡
・同僚に会議対応の依頼
この2つをして子供を迎えに行った。

子供は高熱でぐったりしていた。
真っ赤な顔で「ママ、抱っこ」と言いくっついて離れない。

私の頭の中は仕事の事が忘れられず
発熱している子供を心配することすら出来ないことに
申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

母親失格だ、そう思った。

育休復帰する時は仕事と育児
どちらも両立するつもりでいた。
自分が頑張れば出来ると思っていた。

しかし実際は難しかった。
何かを諦めなければ
会社員として働きながら
育児をすることは出来ないんだと実感した。

私には頼れる親が近くにいない。
ベビーシッターさんや病児保育に頼ることも考えたが
子供が体調不良の時には隣にいてあげたい。

仕事はしたいけれど
子供が体調を崩した時には側にいたい。

二つを満足する働き方はこの会社では出来ない。
「この会社を辞めよう」
そう感じた出来事だった。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?