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鬱の付き合い方。



昨日読み終えた本。

丸岡いずみさんのことは知っていましたが、鬱になっていたとは知りませんでした。
たまたまKindleのおすすめに出てきたので読みました。

10年前くらいのことみたいだから今は大分回復されているとは思いますが、
当時の様子を、「鬱」というものを理解するにはとてもわかりやすい内容で書かれているなと思いました。

読んでて苦しくなるくらい頑張っている。
トラウマ級になるような出来事を、毎日連続して、見たり聞いてりしているハードなお仕事。
(ご自身もおっしゃっていますが「高速道路を猛スピードで走っている感じと)

職業柄仕方のない部分があったのだと察しますが、「丸岡さん、今までよくやってきたね🥲」と声を掛けてあげたくなるような、駆け抜けてきた彼女の人生を他人の私が労ってあげたい気持ちになりました。

明るくて気配りできて聡明で。
だからこそ「頑張りすぎちゃった」のではないかな。

駆け抜けてる時は本人は意外とわからないものなのです。
「それがフツー」「それが平常で当たり前」と思ってしまいます。
側から見たら激務で心配になるくらいなのに・・・。

私もでしたがそんな時神様(という存在がもし居るのなら)強制ストップをかけてきます。
ある日、突然に。

神様が強制ストップボタンをポチッと押して、人間の全ての機能をピタッと止めてしまうような。

私もこれを経験したので丸岡さんの気持ちがわかります。

そのくらいしないとまた動き出してしまうからです。

愛のあるボタンなのかなと思います。

苦しめようとして鬱にさせているんじゃ、ないんですよね。それが数年経ってだんだんわかってきました。

鬱に限らず、どんな病気も本当は気づきのサインなんだなぁと思います。
何を伝えてくれているんだろう、今の私にとってどうすることが一番良いのだろう❓と立ち止まって考える時間を与えられているというか。

私は経過観察中の精神疾患持ちです。
だけれど、自分をそんな風に認定してはいないしなるべく通常に生活するように心がけています。
様々な葛藤はもう幾度なく繰り返してきましたが、ようやく靄のかかった場所から脱出できるようになってきました。

丸岡さんが本にして世に出すことで、手に取った方々が少しでも鬱の理解と「怖いものじゃない」という安心を感じてほしいなと思いました。
ただ、そうは言ってもいろんなリスクは潜んでいます。
彼女も言っている通り、鬱は地獄です。
冗談抜きに死に神が襲ってきます。生活全般ができなくなる。
抜け出すことが難しくなる。

でも、周りと関わり合いながら穏やかに少しずつ回復に向かえればそれで良いのかなとも思います。
一進一退ある病気ですが、なってしまったのならご自身に一番合った対処の方法ってあると思うので、探りながらうまく付き合っていってほしいなと思います。

とてもわかりやすく読みやすい本でした。
あまりどんな人か知らなかった私でも、一生懸命で全力投球な彼女のことが好きになりました。😃

機会があれば、読んでみてくださいー📕

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