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緊急事態宣言から2週間が経過して、宣言の意味があったのか?


今回は4月6日に発令された緊急事態宣言から2週間が経過しましたが、果たして効果があったのかを調べてみたので、記事にしていきたいと思います。

まず、緊急事態宣言による新型コロナウイルスの対策目的を復習したいと思います。下図は厚生労働省から提示されている図です。ここに記載されている図の内容から、目的をざっくりと書くならば「感染者数の指数関数的増加を抑制することにより医療崩壊を防止する」ということです。

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引用元:https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000617799.pdf

医療崩壊というのはつまり、患者の数が多すぎて診察や治療ができなくなり、診察をできないことにより死亡者数が増大する状態のことです。

これを防ぐために、緊急事態宣言により喚起を行ったわけですね。

さて、それでは効果があったのかをみていきましょう。4月20日時点での新しい感染者の数は下図となっています。(ソースはWikipedia、更にそのソースは厚生労働省)。

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引用元:https://en.wikipedia.org/wiki/2020_coronavirus_pandemic_in_Japan#Statistics

これを見ると確かに新たな感染者数は低下傾向で、4月6日の緊急事態宣言から約2週間が経過した4月20日では下がっています。

ただ、このグラフで注意したいのが、週明けは新しい感染者数がすくなく、週末に上昇している傾向から、週末の病院駆け込み or 感染報告が週末に集中している?など何か別の要因が含まれている可能性がありますね。

本当に効果があるのかの確認は、4月24日の統計結果まで含めて見てみない事にはわからないです。

一方でコロナによる死亡者の合計人数は指数関数的な増加となっています。

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引用元:https://en.wikipedia.org/wiki/2020_coronavirus_pandemic_in_Japan#Statistics

このグラフは感染してからさらに効果が出るのが遅くなるためまだまだ効果は確認できないですね。コロナ対策が完了する時=棒の高さがこれ以上高くならない時(つまり死亡者が増えない)ですので、まだ時間がかかりそうであることが読み取れます。

Wikipedia投稿者が対数目盛を使って、感染者数と死亡者数を同グラフで対数目盛を使って表現しています。

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引用元:https://en.wikipedia.org/wiki/2020_coronavirus_pandemic_in_Japan#Statistics

いずれも指数関数なのでタテ軸:人数が対数となった時に直線となっています。そして、残念なことに死亡者数も強い相関がある事が見て取れます。ここから、感染者数を抑えないと死亡者の数が指数関数的に増えていくという事が見て取れます。

今週末までの統計を見ないと何とも言えませんが、緊急事態宣言の効果が出ていることを祈りたいですね。

どこまでやれば自粛は解除されるのか?が気になるとは思いますが、個人的な推測としては、死亡者の増加が3~4週間連続でほぼ0人となっていることが確認できた段階かなと思います。

ですので、感染者数が下がってもある程度の期間は自粛が継続されるものと考えた方がいいと思います。少なくとも5月6日よりは延長されるでしょうね。



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