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コンビニエンスストアのワインと料理のペアリング術 ④&⑤

はじめに

コンビニペアリングシリーズもいよいよクライマックス。今回はなんと第4弾と第5弾を同時掲載です。

私はコンビニエンスストア専門のソムリエというわけでは全くないのですが、Twitterでの皆様からの暖かいコメントに支えられ、このように続編をリリースしてまいりました。ですが、今回で一区切りとさせていただこうと考えています。

シリーズ最終回、ではご覧くださいませ。

④南フランスの白ワインとエビマヨのペアリング

本シリーズ初のローソンへ。じっくりと棚を見つめ、一つ一つのアイテムを確認していく。そして考えた末に今回セレクトしたのがこちらのワイン。

*以下Twitterでのコメント

コンビニペアリング第4弾。今回はローソンにある南フランスの白ワイン「レ・グラン・ザルブル」(ハーフボトル718円)をセレクト。このワインに合わせたお料理は「エビマヨ」。3分湯煎してレタスの上に乗せ、サラダにはオリーブオイル、エビにはごま油を少量たらしてコショウ。素晴らしいマリアージュ。

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ハーフボトルであることと価格のバランス。まだ一般的にあまり知られていない銘柄であること等を考慮しつつ慎重にセレクト。

そして流れに身をまかせ、合わせる料理を探しにフードコーナーへ。

南フランスの白ワインの柔らかくまろやかなニュアンス、海に近いエリアであること、ヴィンテージはまだ若々しくフレッシュ感も伴うことから、クリーミーさのあるシーフード料理である「エビマヨ」を選択。ツイートにあるようにアレンジを加えて完成。

これまで以上にとても簡単でシンプルな料理とワインのペアリングセットが完成。ディナーの一品目としても最適です。

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アレンジペアリング 〜ハムと豆腐のサラダ〜

玉ねぎを炒めてレタスの上へ、ゆで卵とコーン、豆腐を添えて、最後にハムを軽くソテーしたものを上から包み込むように被せたサラダ。

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オリジナルなサラダですが、卵と豆腐のまろやかかつクリーミーなニュアンス、玉ねぎの旨み、香ばしさとほんのりと脂質を伴うハム、これらの要素が重なり合ったこのサラダも、こちらのワインとよく合います。

このように冷蔵庫によくある食材を使用したアレンジメニューでも、ワインと料理のペアリングを気軽に楽しむことができます。


⑤チリのシャルドネと銀鮭の塩焼きのペアリング

次は少しハードルを上げて、ナチュラルローソンへ。

これまでイメージしていたコンビニエンスストアのワインの概念を覆すラインナップが並び、ワインショップやレストランのリストから選ぶ時のような、ある種の高揚感がありました。

今回のシリーズをTwitterで投稿する以前は、コンビニエンスストアでワインを購入するという経験がなかったのですが、このセレクションを見て、今まで着目していなかった自分にまたあらためて反省。

ワインディレクターを名乗る以上、ワインを提案する場所はレストランの中だけではなく、日常の全ての場面でなければならないと、再び気を引き締め直すきっかけとなりました。

そして選んだのはこちらのワインとお料理。和の雰囲気が漂うお皿ですが、チリという産地の共通性を考慮し、シンプルで簡単にできるペアリングが完成。

コンビニペアリング第5弾。ナチュラルローソンにあるチリの白ワイン「ナチューラ シャルドネ エミリアーナ」(770円.375ml)をセレクト。このワインに合わせたお料理は「チリ産 銀鮭の塩焼き」(321円)。産地のテロワールを意識したマリアージュ。ほのかな樽香もマッチ。塩昆布キャベツ添え。3分で完成。

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パート①から⑤まで、全5作と様々なアレンジメニューをご紹介させていただきました。

シリーズを続けていくなかで、Twitterでもリクエストをいただいたりと、まだまだ続編をご紹介をしたいところではありますが、こちらで一旦一区切りとさせていただき、タイミングを見てまた新たなご提案をさせていただければと思います。

今回も最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。

またお会いできる日を心より楽しみにしています。

ワインディレクター 田邉 公一


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