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ストーリーを語る



はじめに


長年、レストランで仕事をしてきて、ワインスクールやセミナーの講師をしてきて、常に思うことは、ワインというのは、その背景を知ることで、その香りや味わいが全く変わる飲みものであるということ。そして周りの評価によっても、その味わいや感じ方が全く変わってしまうものだということです。

ただグラスに注がれてもってこられたワインよりも、目の前でボトルをプレゼンテーションされて、心を込めて説明をされ、エレガントな所作で、そのワインにあったグラスに、しっかりと考えられた温度で供されたワイン。

全く同じ銘柄のワインだとして、果たしてどちらが多くの人に美味しいと思ってもらえるでしょうか。

そういった意味でも、ワインを学び、楽しむということは、その場面において、物事のストーリーを知ること、背景を知ること、プロセスの重要性も教えてくれるのです。



ワインを学んだその価値が生まれるのはいつなのか


何のためにたくさんの知識を得るのか、何のために能力を磨くのか。

ワインを学ぶ上で、その本質となる部分を理解していくことはとても重要です。ただワインを飲むのが好きだから勉強を始めたという理由だけでなく、もっと奥深い理由が自分の中に存在していることに気づくことで、より深い学びを得ることができるのです。

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