コンビニエンスストアのワインと料理のペアリング術⑩
ワインと料理を選んだ経緯とペアリングの考え方
コンビニワインペアリングシリーズも記念すべき第10弾となりました。
Twitterで展開させていただいているこちらのシリーズ。前回はセブンイレブンを代表する白ワインをセレクトさせていただきましたが、今回はファミリーマートで手に入れることができる白ワインの登場です。
こちらのワインはファミリーマートを訪問するたびに気になっていたアイテム。何度か手に取りながらも、料理とのペアリングが当たり前すぎる組み合わせになるのではないかと、なかなか踏み切れていませんでした。
ところが、今回第10弾記念ということで、Twitterでフォロワー様におすすめのワインを募ったところ、なんとこのワインの名前が挙がったのです。これはもういくしかない!ということで、ファミリーマートへ猛ダッシュ。あるべきその場所に陳列されたワインをついに手にしたのです。
そして問題の料理の選定へ。
ある一つの商品を選ぶだけであれば容易にセレクトは可能。ただそれでは芸がない。これまでのように、冷蔵庫にある食材をアレンジで使用することを考慮しながら考えるものの、このワインとのペアリングに関して言えば、それだけでは感動を生み出すことはできない。
そこで考えたのが、陳列された料理どうしを組み合わせて新たな料理を生み出すコラボレーションでした。
⑩日本の白ワインと胡麻だれ とうふそうめん&たけのこ土佐煮のペアリングのポイント
コンビニワインと料理のペアリングの第10作目。リクエストをいただいた、ファミリーマートの日本を代表するシャトー・メルシャンの白ワイン「萌黄」と「胡麻だれ とうふそうめん」「たけのこ土佐煮」の奇跡のコラボレーション。土佐煮を湯煎後少し冷まし、最後にレモンを一絞り。極上のマリアージュ。
実際に料理とワインのマリアージュをしっかりと確認した後、このようにつぶやいたのです。
料理どうしのコラボレーションに加えて、レモンとパセリの粉末をトッピングし、このワインの持つフレッシュな柑橘フレーヴァーと、ほのかなハーブのニュアンスに寄り添うようにアレンジ。
胡麻だれの香ばしさを伴うまろやかさにシャルドネの要素が、たけのこの土佐煮の旨苦味に甲州の要素がとてもよく合います。
冷製料理であることで、よく冷やしたこのワインと温度も同調し、暑い夏の日にぴったりのマリアージュが完成。
今回も我ながら想像したとおりの素晴らしいマリアージュ。
一緒にいただくことで料理とワインの双方が引き立て合い、箸とグラスを持つ手が止まりません。
アレンジペアリング〜ワインカクテルと唐揚げ〜
せっかくシャトー メルシャンのワインを購入したということで、何か他にもペアリングできないかと考えているところに思いついたのが、この唐揚げとの組み合わせ。
ファミリーマートで購入できる500mlサイズの日本の白ワイン「シャトー・メルシャン萌黄」を、ソーダで割ってレモンを一絞り。カクテルに仕上げて唐揚げとペアリング。正直言って最高です。チューハイレモンと唐揚げのペアリングにも匹敵するおすすめのマリアージュ。
唐揚げの衣の適度に香ばしいニュアンスと食感、ゆっくりと火が入った鶏肉の旨味。レモンを絞ることで唐揚げ自体の風味を豊かにすると同時にワインのフレーヴァーにも同調。
ワインをソーダで割ることで「スプリッツァー」のスタイルに仕上げ、ワイン版のとてもエレガントなチューハイレモンの出来上がりです。もはや合わないはずがありません。
最後に
ただ個人的に興味をもったことがきっかけでスタートしたこちらのシリーズ。毎回多くの方々からのご反響をいただき、私も楽しみながらペアリングを考え、発表させていただいています。
好みのワインを購入し、同じコンビニエンスストア内で相性の良いお料理をチョイスすることで、気軽に贅沢なランチ、ディナータイムを演出することができるので、ぜひ一度トライしてみてください。
今後も本シリーズに限らず、私の考えるワインと料理のペアリングの楽しみ方をご紹介させていただきますので、よろしければ引き続きお付き合いくださいませ。
最後までご覧いただき誠にありがとうございました。また次回、お会いできるのをとても楽しみにしています。
ワインディレクター 田邉 公一
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最後までご覧いただき、心より感謝いたします🥂