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コンビニエンスストアのワインと料理のペアリング術①

はじめに

コンビニペアリング完成。第一弾は、セブンイレブンにあるイタリア ヴェネト州の白ワイン「グランモンターニャ ピノ・グリージョ2019」(748円)をセレクト。このワインに合わせたお料理は「たことブロッコリーバジルサラダ」(248円)。野菜スティックを添えてアレンジしました。素晴らしいマリアージュ。

先日、こちらのツイートをさせていただき、とても多くの方々からの反響があり、今回まとめ記事を書かせていただくことに致しました。

なかなか外食ができない状況の中、少しでも自宅での楽しみを広げるためのノウハウを、私の知識、経験の中からシェアをさせていただきたいと考えたからです。

①イタリアのピノ・グリージョ×たことブロッコリー バジルサラダのペアリング

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ワインコーナーに数本陳列されたアイテムの中で、現段階でおそらくあまり知られていない生産者であることを意識しました。

その中でも、今世界でも人気があり、低価格帯でも美味しいものを見つけやすいブドウ品種である「ピノ・グリージョ」が目にとまったのです。しかもフルボトルで700円程度。これであれば多くの方が気軽に手に入れやすい。

あとは料理とのマリアージュです。

地中海を連想するバジル、ヴェネツィアのワインということからヨーロッパでもよく食べられている海の幸であるタコ。そしてグリーンでフレッシュな野菜が一つになったこの一品が、まさにこのワインと相乗するであろうことを確信したのです。

さらにレストランでの外食シーンに近づけるため、そしてヘルシーさをアップさせるために、お野菜をカットして盛り付け、アレンジをしました。ワイングラスにも少しこだわることで、より贅沢なひと時をお楽しみいただけるでしょう。


なぜコンビニエンスストアの商品でワインペアリングをしようと考えたのか

多くの方にとって身近な存在であるコンビニエンスストア。どんなワインや商品があるのか、それぞれの店舗でどういった特色があるのか。あらためて向き合ってみたいと思ったのです。

ワインの情報を日々更新していく中で、日本での販売数が最も大きいゾーンが、500円〜1,000円であるということを知りました。であればソムリエとして、高価格のアイテムだけでなく、この価格帯のワインにも精通するべき。

そして、このプライスゾーンのワインを常時置いているのがコンビニエンスストアであり、コンビニは限られたスペースの中、数多ある食品や雑誌、飲料の中でも、厳選されたアイテムのみが陳列される領域と言えます。

ある商品を手に入れるために、ただ何気なく立ち寄りがちなコンビニですが、目的の商品だけでなく、周囲の全てを見回し、どのようなアイテムが、どのように陳列されているのかをしっかりと分析をすることで、多くの学びを得ることができるのです。(あまりにも見すぎて万引きと勘違いされないように要注意)

今回のシリーズは、私がコンビニエンスストアのワイン陳列棚をレストランのワインセラーと見立て、そこからワインを厳選する。そして、食品の陳列棚からそのワインに合うと考えられる料理を真剣に選び、ちょっとしたアレンジを加えることで、レストランのワンシーンさながらのペアリングをどこまで再現できるのかに挑戦し、それを皆様にシェアさせていただくという個人的な企画です。

今後、第2弾以降もまとめ記事として、ツイッターでは書ききれなかったこだわりの部分も公開させていただきますので、合わせてご参考にしていただければと思います。

ワインディレクター 田邉 公一


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