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日本ワインと料理のペアリング

日本ワインをレストランでサーヴするようになったきっかけ

ワインディレクターとしての私のポリシーは、「世界の全てのワインを平等な目線で見ること」

品質評価に対しては、たとえ自国のワインだとしても応援するという目線ではなく、世界のワインと同じように価格に対してのクオリティ、つまり飲み手の満足度の高さを絶対基準としてワインをセレクトしてきました。これはレストランのソムリエとしてゲストの目の前でワインをサーヴし続けてきたことが大きい。

実は8年ほど前までは、自身のレストランのワインリストに日本のワインをオンリストすることはほとんどありませんでした。しかし、ある夏のコースメニューの一品で「鮎を使った一皿」があり、そのお料理に合わせるワインとして私が思いついたのが、シャトー・メルシャンの「甲州 淡紫」だったのです。

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