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ワインテイスティング 〜ブラインドテイスティングで気をつけている5つのこと〜

はじめに

今回は、ワインのテイスティングについてのお話です。

現在、ワインに関する職業が多岐にわたるように、テイスティングに関しても、様々なアプローチの仕方が存在しています。

私は長年、ソムリエ、ワインセミナー講師を続けてきた中で、テイスティング能力を日々磨き続けてきました。今も365日、毎日テイスティングをしていると言っても過言ではありません。

そして現在は、ワインディレクターという肩書きのもと、多くのレストランのワインセレクションとアドバイザー、ワインスクール講師、専門誌のテイスター、イベントでのコメンテーター等を勤めさせていただいています。

これらの仕事に特化して生きていくことを可能にしてくれている、大きな要因として考えられるのは、「テイスティング能力を磨き続けてきたこと」これに尽きます。

特に、かつて挑戦したソムリエコンクールに向けての日々のトレーニングは、自分の能力を飛躍的に伸ばすことにつながりました。

ブラインドテイスティングは、あくまでも実践しながら磨いていくものなので、理論だけを覚えればいいというわけでは、もちろんありません。

ですが、やはり理論を知ることもとても重要です。

今回は、これまでの経験で培ってきたワインテイスティングのノウハウの中でも、特にブラインドテイスティングにおける結論へのアプローチの仕方において、私が気をつけているポイントをご紹介させていただきたいと思います。

具体的な品種や生産国の特徴にフォーカスをして、そのノウハウをお伝えさせていただくのは、ワインスクール等で実際にワインをテイスティングしながら行うのが一番ですが、今回お話するポイントを知ることで、それらへのアプローチが、驚くほど容易になるでしょう。

まずは、ブラインドテイスティングに挑戦するにあたって注意すべきポイントをつかんでいただき、実践にお役立ていただければと思います。

ブラインドテイティングの能力を高めていくことで、よりワインの特徴を正確にとらえる力がつき、コストパフォーマンスの高いワインを探し出したり、料理とのペアリングのコツがつかめたり、ワインを美味しく飲むためのコツを、より理解できるようになります。

そしてもちろん、試験を突破するという目的においても有利になるでしょう。

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