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焼き鳥とワインのペアリングコース解説

はじめに

以前、「焼き鳥とワイン・ペアリングの考え方」という記事を執筆させていただきました。そちらの記事では、焼き鳥にワインを合わせて楽しむという考え方に関しての話に始まり、部位ごとにおすすめしたいワインのタイプを解説しました。

本記事では一歩踏み込んで、私がワインディレクターを務めている焼き鳥屋「麻布とさか」で、新たにリリースさせていただくペアリングコースの中から5つの組み合わせを取り上げ、ポイントの解説をしていきたいと思います。


サラダ・さび焼きと白ワイン

伊那福どり胸肉の燻製 サラダ仕立てと、串焼きササミにわさびを添えて+ニュージーランド「OTU ソーヴィニヨン・ブラン」

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コース前半に登場するサラダ。グリーン野菜のフレッシュな味わい、鶏の燻製のスモーキーなニュアンスに合わせて、こちらのニュージーランドの白ワインをペアリング。

サラダにグレープフルーツとトマトを加え、ワインの持つ柑橘とヴェジタルなニュアンスに対して、さらに同調性をプラスします。スモーキーなミネラル香も鶏肉の燻製の要素によくマッチしています。

そしてそのまま、次に登場するさび焼きの、ワサビの清涼感と風味に合わせて。脂質の多くないささみに、白ワインの爽やかな酸味がよく合います。

*実際のコースでは、こちらの前にグラスシャンパーニュと前菜の4種盛り合わせが付いています。


せせり・ももとオレンジワイン

せせり、ももの串焼きに合わせ味噌を添えて+ジョージアのオレンジワイン 「ストリマラニ ルカツィテリ 2015」

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せせりともも肉の旨味充分な味わいと脂質に対して、ジョージアのオレンジワインの心地よい渋みとスモーキーで土っぽいニュアンスがよく合います。合わせ味噌をトッピングすることで、風味の同調性を高めて、双方の特徴をさらに引き出し、味わいがより深まります。


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