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神戸市役所 x うわさプロジェクト

神戸市役所 がすごい。

せっかく良いことやっているのに、なかなか市民に伝わっていない、知ってもらえていない。

そんな悩みや課題を感じている役所さんは、全国にたくさんあるのではないでしょうか?

役所も結構良いことしてくれているんだなー、と身近に感じる機会がもっとあれば、市民と役所の心の距離も縮まり、お互いが今よりも寄り添えるのではないか。より良い関係になれるのではないか。クレームのようなものも減っていくのではないだろうか。

役所は、市民のために政策を整え、時代にあったものに更新していくのが主な仕事のひとつだ。しかし、せっかく用意した市民のための施作が、それを必要としている市民に届いていないということが、非常に多いように思う。

大金をかけてポスターやチラシを作り掲示したり、ホームページで公開したりしてはいるものの、なかなか届いていないのが現状だ。

どこに書いてあるのかわからない、文字ばかりで見にくいホームページ。
「ここに書いてあります」と言われなければ市民には見つけられないようなものも多くある。アリバイ広報とも言えるこのやり方では、”届けたいひと”、”必要としている市民”に届かなくて当然だろう。

”届けたいひと”、”必要としている市民”に、必要な情報を届けるのは、役所のもうひとつのとても大事な仕事だと思う。

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10月9日、神戸市役所では【神戸のうわさ部】が立ち上がった。
直前の募集にも関わらず、市役所職員が約60名入部。勤務時間の中で部活動を行なうという。

そして、自分の部署の施作で、あまり知られていない、もっと知ってほしいと感じている情報をうわさにして、ふきだしシールを貼るらしい。

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企画したのは、社長室広報課の本田さん。神戸市役所では誰もが知るカリスマ的存在だ。

アーティスト山本耕一郎の「うわさプロジェクト」 をいつか神戸でもやりたいと、約10年間思い続け、今年広報課に移動したのを機に動き出したのだそうだ。

山本が住む八戸まで会いに行き、うわさプロジェクト実施の許可を得て、そこからは役所内の調整が早かった。

ひとりの職員の想いに応えるように、予算計画は進み、晴れてうわさ部の立ち上げまでたどり着いた。部員数は予想を超える60名。初日となった9日のワークショップには、約40名が参加した。

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まちづくり課や広報課など、関係しそうな部署はもちろん、総務課、子ども企画課、建築安全課、固定資産税課、耐震推進課、業務改革課、商業流通課、消防局、交通局などなど、多くの部署から20代〜50代の神戸市役所職員さんたちが参加した。

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山本の講話のあと、面識のない人6〜7名6グループに分かれ、自分の部署でやっている発信したい・届けたい情報に加えて、神戸の楽しい情報も出し合った。

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「お風呂1杯分の水道代は、約20円くらいらしい」とか、「新婚さんが神戸に移住すると30万円もらえるらしい」など、仕事面の内容や、

「阪神御影駅近くの王将の餃子が格別にうまいらしいで」「地下鉄の下を新幹線が走っているスポットがあるんやって〜」など、ネタは溢れるように出てきた。

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その頃にはすでに、初対面同士のグループも柔らかな話しやすい空気になり、仕事だということを忘れて、みんな楽しそうにワークしているのがとても印象的だった。

各グループがたくさん出たうわさから3つ選び、発表・共有したのち、その情報を届けるために、どこに掲示すれば良いか、を話し合った。

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例えば子ども支援関係のうわさなら、母子がよく行くであろう空間に掲示するのが良いだろうし、「朝食を食べよう」」と健康課が頑張っている施策を届けたい場合は、コンビニや駅の売店に貼るなど。

具体的にふきだしが貼られた状態を想像し考えることで、このプロジェクトがより現実的に、そして自分ごとに感じられるようになる。さらに、

「ホンマにやろうや!」と思えるものになっていく。

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神戸市役所は、見やすく・伝わりやすく・楽しい「うわさプロジェクト」を活用して、届けたい情報を、届けたいひと・必要としている市民におもしろく届ける。

市役所職員さんが、仕事としてプロジェクトに参加できることを承諾した神戸市役所はスゴい。

また、これを市の広報戦略として利用しようとと思った職員本田さんがスゴい。

しかしこれは、どの自治体でも活用できることではないか。

そしてこれは、市民と行政が今よりももっといい関係を構築する手法として、また行政の効果アップに非常に有効なものではないか。

全国の行政機関の皆様も検討の価値ありだと思う。

八戸市役所で先にやりたかったなーー。と、悔しさを持ちつつ書きました。

2019年10月10日

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