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祭政分離

母親が創価学会三世であった為、学会には三十年来、追われる羽目になっている。金のない時に限って金策をしてくるが、この頃は、私が十年以上前より公然と創価学会批判をしていた事が主な理由で、意図的に行っているのではないかと疑っている。教義への非難ではなく、公明党の支持母体となり政治に介入している事についての批判であり、親子間の宗教観の対立ではなく、政治対立である為、影響範囲が一般の方が想像する以上に大きい。
政治の場において長らくかの新興宗教団体が影響力を及ぼしているが、いくら政教分離の原則に則っているとは言っても、二十一世紀においても尚、政治と宗教とが密接な関係を持つ事の是非について議論すべきではないかと私は考える。これは公明党のみならず、旧統一教会、そして神社本庁などの神道諸勢力の後ろ盾を得ていた自由民主党も例外ではない。宗教の妄信は思考停止を齎し、かような有権者しか投票に来ないのであれば、議論と対話に基づいた民主主義は機能不全に陥る。
海外において政治と宗教との完全分離に関する事例は未だ聞かないが、日本が世界に先駆けて、法によって宗教法人による特定の政党の支援を規制し、極めて原始的な、古の時代の「まつりごと」を終わらせるべきではないか。昨年より新興宗教の指導者が次々と鬼籍に入る他、旧統一教会を巡る問題が取り沙汰され、日本の宗教界が大揺れの今、私は、いかなる宗教も今後、日常の極めて小さな世界、言い換えるなら、私生活の範囲内にのみ留めるべきであると考える。

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