いまさらだけど、The Model Academia特別会(福田さん会)を振り返る

毎回、この手の面白いウェビナーやイベントはちゃんと文字にして振り返えろうとしていましたが、1Qの締めもあったり甘えもあったりで少し時間が立ってますが振り返り。7/16(木)にもあるみたいだから、これをみて面白そうと思った人が参加できるのもいいんじゃないかと思うんです。

毎回のことですが、この手のイベントは準備が何日もかかる割に1-2時間で終わるし、翌日には半分くらいしか覚えてい人もいるんじゃないかなと思います。
どうせなら、自分も備忘録的に記事にしたいし、これを読んだ人が次は出ようとか、次出たら文字に残そうとか思ってくれたら自分も嬉しいなと思って書いています。

もくじ
1.The Model Academiaについて
2.「The Model」の著者、福田康隆さんについて
3.おもしろかったこと
4. まとめ

1.The Model Academiaについて
セールスフォースのイベントページにはこう書いてあります。

「The Model」を実践している急成長企業の方々から成功体験、失敗体験を聞き、その課題解決方法や事例を自社に持ち帰り、各社成長できるような場にしたいと思っています!https://www.trailblazers.jp/event/ttma2020vol3/

The Modelという売上と顧客を成功させる仕組みを成功体験のある企業から学ぼうという会です。

2.「The Model」の著者、福田康隆さんについて
「The Model」という本を書いたのが福田さんです。ITメディアMarketingから引用するとこうなります。https://marketing.itmedia.co.jp/mm/articles/2002/28/news102.html

ジャパン・クラウド パートナー。JCCコンサルティング代表取締役社長。1972年生まれ。早稲田大学卒業後、日本オラクルに入社。2001年にOracle本社に出向。2004年、Salesforce.comに転職。翌年、同社日本法人のセールスフォース・ドットコムに移り、以後9年間にわたり、日本市場における成長をけん引する。同社専務執行役員兼シニアバイスプレジデントを 務めた後、2014年にマルケト入社と同時に代表取締役社長に就任。2017年10月からはMarketoアジア太平洋日本地域担当プレジデントも務める。AdobeによるMarketo買収に伴い、2019年3月にアドビ システムズ専務執行役員マルケト事業統括に就任。2020年1月より、ジャパン・クラウドのパートナーおよびJCCコンサルティングの代表取締役社長に就任。ハーバード・ビジネススクール General Management Program修了。著書に『THE MODEL マーケティング・インサイドセールス・営業・カスタマーサクセスの共業プロセス』 (翔泳社、2019年)。

エリートで仕組みも作って本にしてて、こうみるとピカピカです。正直、あまりあったことがないタイプなのでわからないですが、大手とか外資でちゃんと上まで出世する人って、人柄も良くて仕事もできて自分の場合は大体参考になることがないです。が、今回は全然違ったのでその備忘録。

3.おもしろかったこと
年代ごとの体験とか、学びを教えてくれました。箇条書きで振り返ります。
●20代のころ
・20代のころは、会社のお荷物
・就活もあまりうまくいかず、コンサルにも落ち続けた
・20代のころはコンプレックスを解消するために仕事をしていた
・後輩にもお荷物扱いされた
・Oracleのコンサル部隊?にいた時なのかな、仕事ができなすぎて自殺を考えていた。
・仕事をしないで済むように、浅草で倒れてみたりもした。

⇒Oracleいるし、給与も高いだろうしだから幸せだろうなんて思うつもりはないけど倒れてみたとか、自殺を考えるというのはいまの活躍をみているだけの自分には創造がつかない。

●30代のころ
・やりたいことは変わる⇒マネージャーも社長もやりたかったわけではなかったそう。
・面白そうなオファーがあったらできるかどうかより先にYesといおう。
⇒多くの人が言っていることではあるけど、スマートなイメージの福田さんがそう思われているとは思わなかった。

●The Modelについて
このイベントの開催後にThe model academiaのfacebookグループに福田さんが書いたことです。
・Salesforceを日本で売るときは、外資ITの直販モデルがナンセンスと言われていた。代理店に売らせるのが多かったそう。(今のZoomも直販ほとんどつかないですよね?)
・OracleやSiebelのエンタープライズ系の営業を雇ったけど売れない。それに対して、Web経由のSMB層のリードは増え続ける。エンタープライズ担当の直販営業にSMBのwebリードを対応させるには、営業の給与(コスト)が高い?
・この増え続けるインバウンドリードをどうやってフォローするか、という制約とか環境の中でThe Modelが生まれたそうな。

4.まとめ
これは全然違う文脈ですが、新しいツールや概念を取り入れたら成功するわけではなくて、なぜそのツールが生まれたのか、概念や背景を理解しておいて自分たちの状況にあった製品を入れて、ちゃんと担当者をつけることでやっと運用に乗るよね、という話を聞いたことがありました。

The Modelは今やとりあえずSaasなら知っておけ、使っておけ的な雰囲気もありますし、ただの営業の人もnoteやSNSではFSやってます的な無理やりでもThe Modelの文脈に合わせてくる時もあります。

もちろん先人の考えをさっさと学んで取り入れるのは大事だと思います。

ただそれ以上に、The Modelは増えるSMB層のWebリードのフォローを効率よくやる、それらの顧客にも利用を促進させ成功させるためにどうしたら良いか?で多分生まれた考え方です。

The Modelは素晴らしいですが、少ない大手が大量に黙ってても買ってくれるなら分業なんていらないし、もしかしたら代理店モデルがうまくいくかもしれない。いろんな環境や制約の中で、頭を使って考えて生まれたものがThe Modelとちょっと違ってもそれはそれで試してみる価値があると思いました。
自分は、教科書的にこれが正解というのが好きだし、ベストプラクティスはそのまま真似たい。ただ真似ることは悪くないけど、思考停止で利用するのは絶対だめだなと思いました。

めっちゃ長くなりましたが、思考停止にならず考えを巡らして、行動して矢面に立とう、と思ったウェビナーでした。
失礼ですがピカピカのエリートに見えても、自分以上に大変だし、みんな大変なのは変わらないんだなと。

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