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辻邦生作品を紹介するページです

皆さんは、辻邦生という作家をご存知ですか?僕と同世代くらいの読書子ならご存知かもしれません。もっと若い方はーーよほど純文学に通じている方でもない限りーーご存知ないかもしれませんね。何せ、亡くなられて今年(2024年)で四半世紀になるのですから。
このページは、辻邦生さんを愛してやまない僕が辻邦生さんの作品の魅力や思想をご紹介するページです。ご本人の作品のみならず、辻邦生さんの小説や思想に影響を与えた(とおもわれる)作品も取り上げていきたいとおもいます。
そんな辻邦生さんの作品やエッセイ、評論の魅力を僕なりにまず上げるとするならば、以下の点になるとおもいます。

1.物語性
2.繊細な表現と重層的なイメージ
3.人生に対する肯定感あふれる言葉の数々

辻邦生さんは常に物語性ということを追求し続けた作家でした。そのため、長編はいきおい膨大な長さとなり、ちょっと取っ付きにくいのかもしれません。しかし、短編のひとつひとつからも充分にそれを感じることができます。
また、ひとつのことを表現するのにいろんな角度からのイメージを重ね合わせ、繊細な言葉を駆使して、まさに今、目の前にそれがあるかのように描き出します。そうして書かれた作品は、ある意味言葉によるシンフォニーといってもいいかもしれません。
そんな作品やたくさんのエッセイ、評論に登場する人生観や社会への肯定観は、それだけで生きることの喜びを示唆してくれます。
このページでは、辻邦生さんの作品をひとつひとつご紹介しながら、そんな人生の指針ともなることばの数々もお伝えしていこうとおもいます。また、辻邦生さんは小説の書き方といったようなことも書かれていますので、これから小説を書こうという方もきっと得られるものがあるはずです。ぜひ参考になさってください。

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