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【diary 26】2023/08/18(金)

お盆が終わり、日常へのスイッチが要求される日でした。新幹線のトラブルで僕はスタートが二日ほど遅れていたこともあって、朝から会議の嵐でした。まるで音楽のリズムが速すぎるジャズのようでした。会議ごとに入れ代わり立ち代わりteamsという会議アプリのその先に現れる同僚は、それぞれ異なる個性を持つ人々です。しかし彼らから共通して感じられるのは、優れたコミュニケーション能力や安定した情緒、それに絶え間ない刺激でした。

僕はつくづく職場の人々に恵まれていると思います。東京で生まれそのまま一流の東京の大学を出た人や、帰国子女といった人たちに対する、単なる田舎者としての引け目もあるかもしれません。しかしそれを差し引いても、彼らの人間性や、その一人一人の知性は尊敬に値するものだと感じます。

しかし、ふと僕は気づいたのです。仕事という舞台の上で、彼らとは一緒にいても、彼らの中には地元の友人のように心の中まで許せる人はいないことに。これは寂しさではなく、認識の差だと思いました。

最後の会議が終わり、日が暮れる頃、窓の外を見ると、窓越しに見える夜景がキラキラと輝いていました。僕はこの先もこの恵まれた環境で絶えず刺激を受けつつ、小さな自己実現を繰り返しながら、仕事を続けるでしょう。けれど、少しペースを落とし、職場以外の世界で、旧交を温めることや、新しい人間関係を築くことに力を入れるべきなのかもしれない。夜の静けさと、その先にある未来への期待。それらの狭間でタバコでも燻らせながら、しばらく黄昏ていたい。そんな思いに後ろ髪をひかれつつ、家族の晩御飯のために、家から道を挟んだ先にあるスーパーに向かって駆けだしたのでした。

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