「買い物の選択肢を増やす」ため、10Xに入社しました。
自己紹介
はじめまして、株式会社10X (テンエックス) でプロダクトマネージャーをしています、買い物の選択肢を増やしたい、こういち(@koichi_miyamae)です。
(これだけでも覚えて頂けたら嬉しいです🥳)
2022/10/1に入社して3ヶ月が経過しました。自走するための最低限のインプットを終え、最近は開発ロードマップのいくつかの施策を進めつつ、パートナー企業様の定例や店舗にお伺いし、オペレーションの現状やイシューの解像度を上げる取り組みに時間を使っています。詳しくは別の機会に筆を執ろうと思います。
さて、試用期間も晴れて経過したので、改めてなぜ今10Xに入社したのかを振り返ってみたいと思います。職場としての10Xや、サービスとしてのネットスーパーに少しでも興味を持って頂けると幸いです。
10Xとは
10Xは10x ≒ 社会に非連続な成長を生み出すチームです。
現在はStailer (ステイラー) と呼ばれる、スーパーマーケットやドラッグストアを中心とした小売事業者様がオンライン事業の立ち上げ・運営に必要なすべてを兼ね備えたプラットフォームを提供しています。
端的にいうと、小売事業者様がネットスーパーを実現するためのすべてを提供しています。ネットスーパーを運営するための店舗オペレーションの設計、お客様が注文するアプリ・店舗スタッフや配送スタッフが業務を行うアプリや管理画面、それらに利用される商品データの開発等を行い、ローンチ後のマーケティング施策等を含めた事業成長への伴走までを一気通貫で行っています。このnoteの公開時点では合計10社に導入いただき、日々利用できるお店が全国に拡大しています。
詳しくはStailerの紹介資料を御覧ください。
*パートナー様や店舗により提供形態が異なる場合があります
個人が主役となれる社会にしたい
7-8年前からの個人のテーマとして「個人が主役となれる社会にしたい」という想いがあります。
20代前半、会社のために多少プライベートを捨てても日々遅くまで働いていた自分がいました。当時急激に伸びていたモバイルゲーム業界で働いていたため、働いただけ売上が伸び成果も出て、しかも若くて体力もあったので、楽しい面もありました。
そんな忙しい日々を過ごしている中、2014年の初めに仕事でアメリカへ転勤することになりました。出向先は買収ではなく新たに立ち上げた会社かつ新規事業だったため、当然赤字でよちよち歩きの状態。そんな状況であれば毎日必死に遅くまで働いてなんとかするのが当然と直前まで日本に居た自分は思っていました。
しかし実際には全く違いました。現地採用の社員は会社とプライベートはしっかり両立・分離し、自分の責務をまっとうすれば遅くまで働くことは一切なし。そんな働き方だったのです。(そしてみんな生き生きしてる・・・!)
やればやれるだけ成果が出る、会社のために多少の犠牲はいとわない、と思っていた自分が「あぁ、こういう働き方もあるんだなぁ」と思い、これまで会社や組織が最優先の思考で働いていた自分に対して、自分を中心として考える働き方をある種許可した瞬間でした。
その頃から、個々人が家族や自分を第一に考え、それぞれが自分にとって理想的な活躍をしている社会ってすばらしいなぁと思う、自分もそこに近づけるよう少しでも貢献できたらいいなと思うようになりました。
帰国後転職を考える機会があり、「個人が中心 (主役)となれる社会」というテーマに少しでも近づけるのではという思いと、子供が生まれてプライベートをある程度大事にしつつチャレンジもし続けたい、という思いに合致し、CtoCサービスを提供しているメルカリに入社しました。
次はどんなチャレンジがしたいのか
メルカリに入社後、メルカリUSのPdMとメルペイのPdMとして、主にGrowthやCRMの領域を担当させていただきました。直近のメルペイでは単なる決済機能のグロースだけではなく、あと払いサービスのグロースやメルカードの開発など、メルペイのミッションと自分のテーマとが重なる領域にチャレンジする機会もいただき、とても充実した日々でした。
充実していたとはいえ、数年間同じドメインのプロダクトに向き合い続けてきたこともあり、次の非連続な成長に向けて、ドラスティックな変化を自分に与え、PdMとして学びなおしていきたい自分が居ました。ちょうど関わっていたメルカードのローンチを控えたタイミングでもあったため、そのリリース後に自分にはどんなチャレンジがあるのか、したいのか、と考えるようになりました。
そんな頃、たまたま前職(メルカリ)の同僚であり10Xの社員の1人から連絡がきました。
10Xは元々知ってはいましたが詳しくは知らなかったので、正直なところ最初は「ネットスーパーのシステムをつくってるだけでしょ?」と思っていました。(実際は全然違います。社員の皆さんごめんなさい 🙏🙏🙏) すぐに転職をする考えもなかったためあまり興味はなかったのですが、せっかく話す機会を頂いたので、10XのブログやPodcastを見聞きすることにしました。
買い物の選択肢を増やす
私は働く軸として「何のためにやるのか」を大事にしています。そのため今は「個人が主役となれる社会にしたい」のテーマとの交点がない仕事は原則しません。
前職の同僚から連絡を頂いた後に、CEOの@yamottyが個人でやられてるゼロトピックの#223に出会いました。
様々な理由で買い物に障壁のある方々に、買い物における選択肢を増やす。それによって、衣食住のうちの食の一部である買い物が公平になり、あらゆる個人が主役となる土台がつくれるのではないか、そう思いました。
その後少し経ち、私の家族一家(私、妻、幼児2人) がコロナに罹患しました。それまでもネットスーパーは度々利用してましたが、「子供がいて買い物が少し大変」くらいで絶対に買い物に行けないわけではなく、ネットスーパーも「ちょっと便利」くらいなものとして思ってました。それがコロナ罹患により外出が全くできない状態になり、ネットスーパーが「なくてはならないもの」に変わり、そこで初めて「買い物に困っている人」としての当事者の気持ちに一歩近づくことができました。
不安もあったが、飛び込んでみる
先程も書いたとおり、メルペイが目指す「なめらかな社会」にも共感してましたし、これといって転職を考えていたわけではありませんでした。ただ自分自身の成長も考えた時に、次にどういったチャレンジをすべきかという悩みは多少なりともありました。
元々、いつか次は小さい規模の組織でチャレンジしたいという思いもありましたが、前職はとても恵まれた環境であり、家庭を持つと取れるリスクにも限界がある。また10Xに興味を持ったものの、これまでのキャリア全てでtoC領域に取り組んできた自分が、Stailerが取り組むBtoBtoCの領域でこれまで通りのバリュー発揮ができるか、PdMとして介在価値を出せるかのイメージが全く沸かず不安しかありませんでした。とはいえ10Xだったらテーマはもちろん、会社のフェーズやプライベートとのバランスも理想的だと思い、気軽な気持ちで選考を受けてみることにしました。
10Xにはトライアルという選考プロセス(*)があります。トライアルでは「LTVを10xする」をテーマに、バスケット追加率(**)というイシューに取り組みました。
元々スーパーにはよく足を運んでいたので、分析データと自分のお店での体験を紐付けたり、ネットスーパーを初めて使う家族へのインタビューなどを通じて解像度を上げ、自分なりに与えられた制約の中では納得いく結果が出せたと思いました。これならやっていけるかも?と少しだけ自身が持てた機会でした。メルカリやメルペイとはHOWは異なりますが、引き続き同じ「個人が主役となれる社会にしたい」というテーマにも向き合っていけると感じ、最終的にオファーを頂き、入社することに決めました。
わがままを受け入れ送り出してくださった前職のみなさん、ありがとうございました。お詫びにメルカードの宣伝をさせてください🙏
*一部ポジションは除く
**買い物カゴに1商品目を入れる率
まだまだ余白しかない
10Xに入社して3ヶ月が経ちました。一番驚いたことは、想像以上に余白だらけであること。外から見ると、職務内容が比較的細分化されていたり各領域のプロフェッショナルが集まっていて、徐々に役割が明確になってきて染み出しにくいフェーズのかな?と想像していましたが、全く違い、想像以上に余白だらけでした。
この3ヶ月を振り返っても、いわゆるPdMの業務に加え、BizDevの方とパートナーの定例にお邪魔したり、Growthのメンバーと連携してマーケティングを検討したり、Corporate Strategyと数値シミュレーションを行ったり、PdMの役割を少しずつ超えた動きを受け入れてもらっています。会社の仕組みにおいても、たとえば最近アップデートされた人事制度に関してフィードバックを積極的に受け入れていたり、まだまだみんなで会社を作っていってるフェーズだと感じます(あくまで主観です)。
また個人としても入社前に予想していた以上に抽象度の高いイシューをまかせてもらい、PdMとしての学び直しながら、長期の視点を持ちつつ足元どう開発していくべきかを試行錯誤しています。まだまだ短期的には多くの成果を出せているわけではありませんが、Think 10xに長期視点で焦らずじっくり取り組んでいこうと考えています。
最後に
解像度が上がれば上がるほど、イシューの大きさや複雑性の高さがわかり、確かに「選択肢を増やす」を実現するには最低数十年かかるだろうな、と実感してきました。私個人としても「個人が主役となれる社会にしたい」という個人テーマに向かって、パートナー含めたチームの皆さんとこれからじっくりと取り組んでいきます。
最後になりますが、、、このnoteを読んでいただいた皆さんやそのご友人・お知り合いの方の力がないと、10Xが実現したい未来は到底実現できません。少しでも10Xが気になる・・・!(or 紹介したい人がいる!) と思った方、お気軽にメッセージください。社会の未来のために、買い物体験を1000xしていきましょう。
働く場所としての10Xに興味がない方も、ぜひ日常の買い物でネットスーパーをお試し頂けると嬉しいです。最後までお読みいただきありがとうございました!
2023年1月 こういち
P.S.
Podcast (10X.fm) でも入社に至った思いをお話させていただきました。こちらも聞いて頂けると嬉しいです😀
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