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現役高専生が高専について解説。

<高専とは?>

こんにちは。いきなりですが皆さんは高専というものを知っていますか?

「聞いたことはあるけれどあまり知らない」という人が多いのではないでしょうか。

高専は「高等専門学校」の略のことで、

中学校を卒業後、

5年間一貫教育を通して工学を中心にエンジニアとしての知識や技術を身につける学校です。

今日は僕の母校でもある高専について、詳しく解説していこうと思います。

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上の図を見てもらうとわかる通り、普通高校だと3年の課程を終えて大学に進学するのですが、

高専の場合、5年間必須科目と専門科目を学んだ後、就職、または大学への編入となります。

あるいは高専の専攻科へ進学することもできます。

ちなみに、就職率は100パーセント。

一人に対して何十社からも求人が来ます。

なぜこうなるのかは後ほど説明しますね。

ちなみに就職と進学の割合は大体 4:6 らしいです。

<高専ロボコン>

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やっぱり高専といえば「ロボットコンテスト」(ロボコン)ですよね。

毎年、全国の高専が知力と知力をぶつけ合うロボットの大会です。

NHKで見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。

映画化もされ、若い頃の小栗旬や長澤まさみが出演しています。

年ごとにお題が出され、その規制やルールに従いながら、生徒同士でアイデアを出し合い、

地区大会 ➡ 全国大会と、駒を進めていきます。

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ロボコンでは発想力と独創性を合言葉に毎年ハイレベルな試合が繰り広げられています。

僕は、ロボコンの最大の魅力は、「アイデア対決」であることだと思います。

勝ち負けに関わらず、相手や仲間がどんな考え方で、どんなアイデアを生み出すのか、

見るだけでも自分の視野を広げてくれます。

また、優勝したチームだけではなく、アイデアが良かったチームには、「アイデア賞」、

デザインが良かったチームには「デザイン賞」など、

勝敗ではない部分でもしっかりと評価してくれるのも魅力の一つだと思います。

<お勧め紹介>

「高専ロボコンについてもっと詳しく知りたい。」という方にこちらの本を紹介します。

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「闘え!高専ロボコンロボットにかける青春」 著:萱原正嗣/全国高等専門学校ロボットコンテスト事務局

<高専はなぜ就職率が100%なのか>

高専ってよく「就職率100%」って聞くけどどうしてなんだろう?と思った方にその仕組みをお教えします。

それは、高専5年生卒業で就職すると「短大卒扱い」になるからなんです。

冒頭でもお伝えしたように高専では様々な工学に関する専門的な知識、技術を学ぶことができます。

そのため大学レベルのような難しい技術も5年間で身につけてしまう訳ですね。

大学を卒業すると『学士』という称号がもらえるんですが、

短大卒だとそれがなく、大学卒に比べて給料が下がってしまうんです。

しかし、企業側からするとこれが好都合で、

安い給料で専門的な知識や技術を持った高専生が来ると、とってもコスパが良いんですよ。

企業を悪く言っているつもりはないんですが、

高専卒業後、就職しようっていう方にはぜひ知っておいてほしいことです。

しかし、専攻科へ進学したり、他の大学へ編入して、もう2年学べば、大卒と変わらない給料がもらえるので、進学を目指す人は5年間で積極的に知識を身に着けて、勉強を頑張ってくださいね。

他大学への進学は受ける教科も少ないですし、面接だけで試験が終わる事が多いので、高専は、就職にも進学にも有利だと思いますよ。

また、専攻科から大学院に進学する場合はもっと有利です。

僕の友達は、偏差値65の高専から、書類書くだけで早稲田とか慶應に行ってましたね(笑)

ものずくり

<最後に>

高専は「将来エンジニアになりたい」という方や、「大企業に就職したい」という方にぜひお勧めしたいです。

ただし、在校生含め私も、勉強の難しさや、授業の進む早さには苦労している部分もあるので、

高専に入りたいという方は、それなりの覚悟と希望を胸に抱いて入学してほしいと思います。

最後まで見ていただきありがとうございました。

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