【カメラ初心者向け】ISOってなに?読み方から機能まで丁寧に解説!
皆さんこんにちは!
ゆたかと申します!
今回は、前回の『絞り』に引き続き
カメラ初心者の方へ向けた、第三回目の機能解説を行います!
このような悩みをお持ちの方はいませんか?
「シャッタースピード」と「絞り」については理解できました!
「明るさ調整」以外にもそれぞれに大切な効果があったんですね。
でも、効果を意識すると、単純に暗い場所で明るさが足りなくなることがあります。
シャッタースピードや絞り以外に明るさを調整できる機能はありませんか?
そんな悩みにお答えして、
三回目となる今回は『ISO感度』について解説します!
本記事の紹介内容
基本設定の一つ『ISO感度』について解説します!
■ISO感度ってなに?何て読むの?
■数値を変えると、明るさはどのように変化する?
■数値を変えると、写り方はどのように変化する?
本記事の信ぴょう性
■5年間、趣味で多くのカメラ機材に触れ、撮影活動をしてきました
■1年前から、出張カメラマンとしてフリーランスで活動を開始しました
そんな私自身が、初心者の頃に知りたかったことを、なるべく分かりやすく、まとめたいと思います!
いわゆる『本屋さんで見かけるような初心者向け知識本』と同じでは意味がないと考えています。
分かりやすく、まずは写真をきれいに撮るために、必要な情報だけをピックアップしてお伝えしていきます!
ISO感度ってなんだろう
まずは前回の振り返りから行います!
この重要なポイント、何度もおさらいしましょう!
写真を撮る上で大切なこと、それは『光を操ること』です。
カメラには光を操るための機能が3つあります!
この光を操るためのカメラの機能3つがこちらです!
『シャッタースピード(SS)』
『絞り(F値)』
『ISO感度』 ←今回はココになります
もう覚えましたか?
今回やっていくのがこの機能の一つ『ISO感度』です。
ISO感度ってなに?
まずは、この『ISO』の読み方、分かりますか?
これは『イソ』、または、そのまま『アイエスオー』と読みます。
ISO(イソ)と読む人の方が多いし、読みやすいですね!
ISOの機能とは?
それでは、この『ISO感度』はどういった機能なのかを説明します。
”感度”と付いているので何となくイメージできるかもしれません。
ISO感度とは、カメラの中に入ってきた光をどのぐらい増幅させるかの数値です。
もう少し詳しく説明すると、
「レンズ(シャッター)を通過し、カメラに入ってきた光の明るさをどのくらい持ち上げて写真に落とし込むのか」
この時の増幅幅の数値を調整する機能です。
なぜ『ISO感度』機能があるのか。
それは『シャッタースピード』と『絞り』の調整だけでは、明るさが足りない場合が多いためです。
(特に夜間撮影や室内撮影など)
その時に、ISO感度の数値を上げることで、明るさを確保することができるのです。
明るさの変化
では、まずは次の写真で明るさの変化を見ていきましょう。
【ISO感度の数値】
①ISO 100 ②ISO 200 ③ISO 800 ④ISO 1600
⑤ISO 3200 ⑥ISO 6400 ⑦ISO 25600 ⑧ISO 32000
(シャッタースピードとF値は固定にしています)
数値と写真を見ると、以下の関係性が分かってきます。
■ISO感度の数値が上がると、写真は明るくなる
■ISO感度の数値が下がると、写真は暗くなる
前回までで学んだ、『シャッタースピード』と『絞り』は、
それぞれ明るさを変える以外にも、役割があったのを覚えていますか?
こちらは大事な内容なので、振り返ってみましょう。
■シャッタースピード
(動きのあるものを撮る場合)
・シャッタースピードが速ければ、止まっているように写る
・シャッタースピードが遅ければ、流れているように写る
■絞り
・絞りの数値が小さければ、ピントの合う範囲は狭くなる
・絞りの数値が大きければ、ピントの合う範囲は広くなる
『シャッタースピード』と『絞り』は数値を変えることで、
上記のように”明るさ”以外にも変化する部分があるのです。
これに対して『ISO感度』は、
シンプルに明るさだけを変化させることが出来るので使いやすいですね!
ですが、『ISO感度』にも、注意しなければいけないことがあります。
それについては次の章でお話ししましょう。
写り方の変化
つづいては、『ISO感度』の数値が変わることで、写り方に起こる変化を見ていきましょう。
こちらも、まずは写真をお見せします。
【ISO感度の数値】
①ISO 100 ②ISO 32000
二枚の写真を見比べてみましょう。
ぱっと見での違いは分かりづらいですね
次にISO感度の数値を見比べてみましょう。
左の写真①が、ISO 100で撮ったもの。
右の写真②が、ISO 32000で撮ったものです。
今回は分かりやすくするために極端に数字を広げてみました。
どんな変化が起きているかといいますと、
ISO感度の数値が増加することで、写真全体にノイズが発生するのです。
写真を拡大していくと、その差が分かります。
上の写真がISO 100、下の写真がISO 32000です。
ISO100の写真は拡大しても違和感なく見ることができますが、
ISO32000の写真は拡大したことによって、ザラザラとしたノイズが目立っているのが分かると思います。
・ISO感度は数値を上げ過ぎると、写真にノイズが乗ってしまう
・ノイズが乗ってしまった写真はザラザラとした荒が目立ちます
明るさを確保したいからと、ISO感度に頼って上げ過ぎてしまうと、
ザラザラの写真が出来上がってしまいます。
厄介なのが、このザラザラ、後編集では取り除けません。
撮影段階から、ISO感度を上げ過ぎていないか注意しましょう。
ISOの設定基準
では、ノイズの発生を避けるためには、
どのぐらいの数値にしておくのが無難なのでしょうか?
ノイズの発生具合については、カメラボディの性能に大きく影響を受けます。
安全な範囲で使用したいのであれば、
普段は《ISO 100~800》の間で様子を見てください。
高くても《ISO 4000》以内にしておくのが無難でしょう。
ただし、室内での撮影など、どうしても明るさをかせぎたい場合は、
ある程度のノイズ発生は諦めて、ISO感度を上げていくようにしましょう。
フルサイズ機など高性能ボディを使用している場合は、ノイズに強く作られているので、ISO感度を少し高めの数値にしても、問題無かったります。
それに対し、シャッタースピードで明るさをかせごうとすると、
スピードを遅くすることなります。
こうなると手振れの危険性が上がり、
ノイズよりも酷い写りになってしまう可能性が高いのです。
その場その場で何が一番ベストな選択なのかを考えて、
設定をしていくよう心がけてみましょう!
■ISO感度はなるべく小さ目の数値で設定するのが安全です
・普段は”ISO 100~800"あたりで調整をする
・高くする場合でも"ISO 4000"以内にする
■手振れが発生するより、ISOノイズの方がマシです!
・シャッタースピードよりISOで明るさをかせぐ方が良いでしょう
本記事のまとめ
今回は初心者向けカメラブログの3回目ということで、
『ISO感度』について解説してきました!
簡単に明るさをかせげる機能である分、リスクもありますので、
しっかり理解をして使用するようにしましょう!
最後にもう一度まとめます!
■ISO感度の数値を上げていくと...
・写真の明るさを全体的に上げることができます
・ノイズが乗るようになり、ザラザラな写真になってしまいます
■ISO感度の数値を下げていくと...
・写真の明るさを全体的に下げることができます
・ISO感度の数値が低いほど、ノイズの発生を防ぐことができます
→ISO感度はできるだけ小さい数値に設定しておきましょう
『シャッタースピード』『絞り』『ISO感度』はどれも、
明るさの調整に関わる大事な機能です。
ただし、明るさの変化に加えて、
それぞれの数値の調整によって「何が変化するのか」までしっかり把握し、
撮影をするようにしましょう!
■シャッタースピード
・動く物を止まっているように写すことができる
・動く物を流れているように写すことができる
■絞り
・ピントの合う範囲を調整することができる
■ISO感度
・数値が上がるにつれノイズが発生する
カメラを触り始めてまだ間もない方は、ここをしっかりとたたき込むことで、実際に撮影に出たときに、自然と操作できるようになるでしょう!
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
次回も有益な情報をお届けしますので、ぜひ楽しみにお待ちください!
以上、ゆたかでした!
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