自分のことはいつだって自分で決められる。
自分の名前、すきですか?
「ユイ」という名前は元気さと可愛さとどちらも兼ねていて、
音だけで言えばガッキー(新垣結衣)と同じだし、
アニメにも「ゆいちゃん」は可愛いキャラが多いので気に入ってますその響きは。
漢字を当てると悩んでしまうのです。
優しいの意味を問い続けた思春期
ユイの漢字はいくつかある。結衣、唯、由依、優衣。
私のユイは優衣。
「優しい人になって欲しい」
親からその願いをかけられることは珍しくないだろう。特に女の子に生まれたのなら尚更。
ただ私は、優しいという言葉がずっと苦手だった。
なぜならその形容詞は「私」をあらわすのにあまりに対照的な言葉だと思っていたから。
ストレートな物言い
思いついたことを考えずにポンポン言ってしまう
そもそも主張が過激派
ついでに行動もガサツでおおざっぱ
誰かと話せば泣かせるし、
物を持てばぶつけて傷を作る。
人やものを傷つける人。それが私だった。
そんな自分に「人を包む優しい衣のような」だなんてどんな皮肉かと思っていた。
静香だったかもしれない
私の名前は父が決めた。
父は京風の名前にこだわりがあったらしく、娘の名前は静香またはことな(漢字は忘れてしまったが、古都奈だと思う)と決めていたらしい。
ところが、生まれて私の顔を見て
この子は静香じゃないな。と一眼見て予定変更したらしい。
とても正しい判断だったと思う。
私からすると、自分たちから静香が生まれてくる可能性を少しでも考えたことが不思議だ。
そんなわけで、ユイになったわけだけれど、この名前になってよかったと思えるのは、友人や愛すべき人たちにたくさん呼んでもらったからだ。
名前の意味は自分で決めればいい
第一声が大きく、そして早い私はいつだって先陣を切って走っていた。
私の判断が正しいかどうかはさておき、私が決めたことを信じてついてきてくれる。だから私の後ろにいるみんなを守るのは、決断した人間として当然のことだと思っていた。
そうして、気がつけばいつもみんなの盾になっていた。
優は優しいという意味以外に、「優れた」という意味もある。
人間の価値に優劣はないけれど、どうやら現代の社会において優位になりやすい遺伝子を渡してくれた両親に感謝し、その能力を使って人を守れるようになりたい。少なくとも自分の手の届く範囲は。
中学生の時にこの考えに至って、軸は今も変わっていない。
もし違う名前だったら、「みんなを守るリーダーに」という考えにはなってなかったし違う人生を歩んでいたと思う。
でもそれは親が望んだことではない。きっと父も母も私には普通の可愛い女の子になって欲しかったと思う。
当初願っていたような女の子にはならなかったがそれでも私は「優衣」だ。
私が選んで「優衣」になった。
この名前をつけたのは父だけれど、意味を決めたのは私自身。
いつだって自分で自分の人生は決められる。名前だって同じだ。
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