No. 21 「のぞみ英語教室」全貌公開!:課外教室も本格的に始まりました!

*以下の文章は、5月12日(金)の課外英語教室に参加されている保護者にあてた振り返りレポートですが、正課英語教室も含め、当園の英語教育を全貌が把握出来るように書いてありますので、ブログで一般公開することにしました。

  • 今回から、その日のレッスンの振り返りを、遠藤のほうから保護者の皆様にメールでお伝えします。

    • (今回のレポートは、一番最初ということもあり長めです。)

  • 前回の体験レッスンは、子どもにとって楽しい活動があまりなかったということが反省点でした(毎回レッスン後マットと「振り返り」を行っています)。

  • そこで今回からは、子供が楽しく身体を動かせる活動のなかで、その日にマスターしてほしいフレーズを学べるようにする方法を、全面的に採用することにしました。

  • まず今回は、当たっても痛くない七色のボールとグローブ二つを用意し、園児がピッチャー、講師二人がキャッチャーになりキャッチボールをしました。

    • キャッチボールをしながら、園児が手に持っているボールを講師が指さし””What’s your ball?””と訊ね、園児が”red ball”と答えたり、上手に投げれたら”nice pitch!”と声をかけてあげることをしました。

    • この活動の主目的は、色の名前や"nice,” “pitch,” “catch”という単語を覚えることではなく、そうした言い易い言葉を発話することで、英語を発話することそのものに慣れることです。

      • 日本人の英語の最大の難点の一つが、この発話そのものにあります。英語の発話が、日本語のそれから最も遠いところにあるからです。口、舌、喉、腹筋それぞれの使い方全てが違います。またこの点が、発育途中にある幼児の頃から英語を始めたほうがよい最大の理由の一つです。

      • 全員、とても良い感じで”green ball!”とか”orange ball”とか言えるようになりました。結局、虹色全て英語で言えるようになりました。


  • 次のアクティビティは、紙コップ8個を床に横一列に並べ、そこを一人ずつ跳んでいく遊びです。

    • one, two, three…と英語で言いながら並べていると、すでに子どもたちも一緒に英語で数えてくれました。

    • 徐々に、コップを重ねて高くしたり、列を増やしたりしました。子どもたちはこの遊びが大好きで、みんな大興奮でした。

      • 中には興奮しすぎて教室の外に飛び出していってしまう子もいたぐらいですが、そのぐらい楽しめていたのはとても良いことです。

        • そうした場合でも、一人の講師がその子を連れ戻しにいって、もう一人の講師がレッスンを途切れさせることなく進められるのも、2人講師制を採っている利点です。


  • 一つのアクティビティを終える度に、講師が”Are you having fun?”と訊ね、”Yes, I’m having fun!”と言えるよう練習しました。

    • これは5月1日(月)の保育内の(正課)英語教室で練習した内容です。

    • 今回からはこのように、楽しんでやったアクティビティーに直接つながる形で、習得してほしいフレーズが言えるようになる練習をするようにしました。

    • みんな楽しすぎて部屋中を駆け回るほどテンションが上がってましたから、普段はシャイな子も含めて全員、この比較的難しいフレーズを言えるようになりました。

    • “Are you having fun?”と実際に尋ねられて、”Yes, I’m having fun!”と咄嗟に答えられる人は、中学から学校で何年も英語を学んだはずの大人でも、そう多くないでしょう。

      • このことが日本の英語教育の致命的な欠陥を浮き彫りにしています。

    • こうした単語、文法的には極々簡単なフレーズでも、いざ実際に言おうとすると、上記の発話の問題もあり、至極難しいものです。

      • 高校を卒業してから米国に渡った私自身、それでとても苦労しました。

    • 私は毎日出来る限り、午前10時に正課保育が始まる前の自由遊びの時間に園内を巡り、すでに練習したことを実際に子どもたちに問いかけるようにしています。

    • すでに”Good morning!” “Good morning!” “How are you?” “Good! How are you?” “Good!”は、多くの園児が出来るようになりました。

    • しかし、”Are you having fun?” ”Yes, I’m having fun!”は中々ハードルが高いようです。

    • それでも毎日朝繰り返しているうちに、徐々に言える子が増えているのは嬉しい驚きです。

    • こうした正課教室と連動する形で、保育時間内だけではマスターすることが難しい英語のスキルを身に着けることも、この課外英語教室の目的の一つです。

    • 英語オンリーのレッスンだと、園児にしてほしいことを指示しても、何を指示されているのか本人らが理解出来ないことが多々起きます。

    • それゆえ、長い間レッスンを受けていても、挨拶以上のフレーズ(例えば”Yes, I’m having fun!”)を発話出来ないということが頻繁に起こります。

    • そうした難点を、日本語の出来る講師が日本語でフォローすることで解消していきます。


  • 時間に余裕がある場合は、”Let’s ~”という表現を練習しようと思っていましたが、子どもたちが紙コップを使った遊びが本当に楽しい様子だったので、代わりにみんなでそれでHiroshima Castleを作り、それをみんなで一斉に”Break!”して終わりにしました。


  • 総括:終わった後マットと2人で「It was fun for us!(僕らも楽しかったよね~!)」と言い合っていました。

    • 「園児にしてほしいことを、まずは先生がする」は、英語に限らず、保育全般におけるこれからの「のぞみ」のモットーです。

    • そのことは、保育において最も大事な「楽しい!」に関しても同じです。

    • 今後もこんな感じでやっていこうと思っておりますので、よろしくお願い致します。

以上


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