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4. 日本のホテル料金はどれくらい上がる? 世界のホテルレートと価格上昇率を俯瞰してみた話

はじめに

先日Twitterでこんな投稿をしました。(3回目のワクチンで初モデルナ。辛かった。。じゃなくて、世界のホテルレートの話)

世界の主要都市(51都市)の平均ホテルレートを横軸、2021年3月と比較して2022年3月にどのくらいホテルレートが上昇しているかを縦軸にプロット。以下日本語にしました。東京は赤丸の位置なんだけどモロッコのマラケシュとほぼ同等の平均ホテルレートとレート上昇率。

Note貼る用散布図1

東京の平均ホテルレート(2022年3月現在):13,102円
前年同月比での東京ホテルレート上昇率 :3.03%

過去13か月間の平均ホテルレート推移はこんな感じ。2021年7月の東京オリンピックでオーバーシュートしてる以外は変動小さいですね。緊急事態宣言に入ったり、明けたりでホテル利用者は増減していたはずですが国内需要だけではそれほど大きなインパクトはない様にも見えます。

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北米エリアのホテルレートは大幅に上昇

世界の地域(大陸)別に色分けすると北米エリアの上昇率の高さが目立つ

Note貼る用散布図2

これはインフレの影響をもろに受けているから。原油はじめとするエネルギー高での原材料コストの雪だるま式上昇に加えて、日本では想像しづらいですがアメリカでは深刻な労働力不足。働き手の売り手市場で賃金上昇しており、モノやサービスの価格が大きく上がっている。また、米国は2022年1月をピークにコロナ新規感染者数は大きく減少しており、リオープニングでの需要増も大きいとみられる。

過去25年の米国インフレ率

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米国コロナ新規感染者数推移

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北米、カナダの平均ホテルレート前年同月比での上昇率
・マイアミ:+74%
・ニューヨーク:+64%
・ラスベガス:+61%
・シカゴ:+50%

・バンクーバー:+46%


日本のホテルレートも大幅に上昇する?

当然、日本のホテルも仕入れコスト上昇によるインフレ影響は受けているが今後1年で価格を引き上げると回答したホテルはわずか17.4%にとどまる(2022年1月時点)

日本の場合は国内需要だけではいくら原材料高となっても価格上昇圧力に乏しい印象。しかし、リオープニングと海外からのアウトバウンド需要が戻ることで大きく価格は上昇するでしょうね。日本旅行を我慢していたお金も持っている人たちは大勢いるわけで。そちらの需要に引っ張られて2022年後半ないし2023年以降はホテルレートが大きく上昇か。

じゃあどれくらい上がるのか?予想は難しいですが、2019年8月以降の平均ホテルレートというのがあったので不規則なデータになりますがコロナ前は2022年3月のレートと比較すると20~25%高いのでこのくらいの上昇は最低ライン。更に急激なアウトバウンド需要の上昇とインフレ状況次第では30~40%、もしくはそれ以上の上昇も全く不思議ではないと見ています。(個人的には今の水準から50,60%上がっても驚かない)

2019年~ 東京の平均ホテルレート
・2019年9月:15,839円
・2019年12月:17,293円
・2020年3月:14,306円
・2021年3月:12,809円
・2022年3月:13,102円

ここで言いたいのは、日本のホテル今がほんと安すぎ、、あたりまえになってるけどいざ上がり始めると一機に上昇しちゃうと思う。泊まっておきたいホテルがあれば借金してでも積極的に利用すべしと思いますね(ほんとに借金はしないでください)。

ホテルレートと上昇率の元データ

ホテルレートや上昇率はどこから持ってきたわけ!?だけど、これ元データは、これも先日Tweetをした旅行サイト「trivago」でリリースされている「Hotel Price Index」。過去13か月間の都市別の平均ホテルレート推移から。そういうデータないかなと思って探してたらさすがtrivagoさん!






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