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吉田修一さんの『ミス・サンシャイン』を 読みました。

吉田修一さんの 『ミス・サンシャイン』を読みました。

往年の銀幕スターであった 「和楽京子」こと、石田鈴さんと そこにお手伝いに行くことになった大学生の 一心のこころの交流などが描かれていきます。

私は読んでいて、2つのポイントを感じました。

戦後のスターとなった和楽京子が、長崎で被爆も経験し、女優としてアメリカで成功をおさめるという快挙も経験します。彼女の人生において米国の縁が つねにあるのです。

そしてもうひとつ。


歳のはなれた一心君が、憧れと恋心を鈴さんにいだいていたのは確かで、文中には無いのですが鈴さんも どことなく一心君のことを孫を見る目以外にもあったのではないかなぁ~と、推測してしまうのです。


物語は平坦にすすんでいきますが、どこかほっこりもし 激動を生きぬいた和楽京子=鈴さんの人生模様に 拍手を送りたくなります。

この一冊が、2時間ドラマを見おえたかのような 余韻をもたらしてくれました。


ここまでお読み頂きまして ありがとうございました。


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