『かすり傷も痛かった』の方が好き。箕輪厚介著
『かすり傷も痛かった』
箕輪厚介さんの本を読みました。
前著 『死ぬこと以外かすり傷』が
大ベストセラーの、著者で幻冬舎の編集者の方です。
言うなれば、前著が頂上をぐんぐん駆け上がる成功者と定義するのにたいし、今著が 転落しごろごろと山頂から引きずり降ろされた末の気づきを余すところなく書かれていました。
わたしは、だんぜん引きずり降ろされた顛末の末に気づいた、箕輪さんの方が好きです。
この著書では 有頂天になっていたとき(編集者として数々のヒットを飛ばしていたとき)
あまりにも忙しすぎて、何を食べたのかさえわからないし、なにをしても過ぎていくだけでなにも残らなかったと書かれていました。
その後 お酒に溺れたそうですが、時間がたっぷりとれたことで自分の軸がしっかりしてきたとおっしゃっています。
編集者だけあってお酒のエピソードも
ユーモラスに語られています。
健康診断を受けて結果をみて
「Chat GPTに仕事を奪われるより
ガンマGTp(肝臓の数値)に奪われそうだな」と。
このポジティブさが真の転落を
防いでくれたのではないかとさえ思います。
神様の采配ではないですが、なにか人間としてある道に不義理をしてそうなときに、ちょっとしたスパイスを与えて目覚めさせるマジックをかけられている気さえします。
最後に箕輪さんのことばのスパイスに
絶賛したもうひとつを紹介します。
「若い子たちはTikTokで踊っているのではなく、TikTokに踊らされている」
箕輪さんにはお笑いの道も開いていそうです😊
ここまでお読みいただきまして ありがとうございました。
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