ヒーラーや占い師に”小物感”な人たちが増えた3つの理由
いわゆる秘儀や霊的修行がどんどん身近なものになっている現代、ヒーラーや占い師を量産しようという動きも続いている。
ネットの世界でもある程度のところでセミナー講師をしようというのはありがちだが、やはりセミナーというのは集客と収入、自身のコミュニティを作るのに適しているからだろうか。
秘密が開かれたのは正解か
かつて、スピリチュアルな世界に近づこうとすれば宗教のなかで修行をしたり、霊能者のもとで教えを乞うというのが通例だった。
一般社会とは離れた世界がヒーラーであり祈祷師だったからである。
異端であることが当然の世界
日本においてもいまのように「スピリチュアル」というイメージで語られる以前、昭和の時代まで社会のなかで霊能者や祈祷師というものはダークで異端な世界に住む境界者としてのとらえ方が当たり前であった。
中世の魔女のイメージのように村の外れの小屋に住んでなにやら怪しげなことをやっている、というわけである。
それは鬼の元型かもしれないし異端者の様相だったであろう。
祖母から伝え聞いた話によると、母方の本家では曾祖母の代まで女性が祈祷師をしていたらしい。
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