じぶん付き合いを変えてみた話
ようやく自分との付き合い方を見直している。
今までは自転車発電のように生きてきた。
つらくてもペダルを踏んで、努力して電球の明かりがついたら人から褒められて、うれしかった。そこで自分が初めて認められたように思っていた。
でも、繰り返していると太ももがバキバキになりながら汗だくになりながら漕いでも電気がつかないことも、電気がついたと思っていても誰からも気づかれないこともある。
私の努力が足りないからだ。
もっと力を込めて長時間漕ぎさえすれば、電気がまぶしいほど光ってみんな褒めてくれる。
社会人になった私は残業を重ねて、休日もずっと仕事のことばかり考えた。体と心は息抜きを失ってどんどんイライラ、めそめそするようになった。
ささいなことで腹が立ち、人にやさしくできなくなった。疲れてミスも増えた。それでまた努力が足りないからと落ち込んだ。
そのことがさらに自分を追い詰めた。
「こんなに頑張ってるのに」
心の中で泣きそうになりながら叫んでいた。
このときは、一心に努力すれば報われれると本気で信じていた。だから悔しかった。
そんなとき、努力ではなく工夫が大事なのだと雨宮まみさんの本を読んで気づいた。
私にとっては時間を増やすのではなく、方法を変えることが大事だったのだ。
そして、真剣に生き方自体を変えてみようと模索し始めた。結果や人からの反応で自分を満たすのではなく、自分の気持ちで自分を満たしていく。
言葉ではよく聞くけれど、やっと実践できるようになってきている。
自分の心地いいときはどんなときか考え、なにか選ぶときも本当に自分の気持ちで決めているか点検するようにしている。
いつだって心地いいわけじゃない。うまくいかないときも当然ある。
そんなときは「まぁいいじゃないですか~そんなこともありますよ~」と好きな食べ物や音楽、香りで自分を接待する。(本当に心底腹が立ったときは寝るに限る)
少し前の私なら原因を追求し(大体、自分がまずかったと思う)反省して落ち込んでいた。
自分を接待し始めると、「甘やかしちゃって大丈夫……?いいの?怠惰な感じになっちゃわない……?」と心配になる。
でも、一通りお気に召すと「まっ頑張りますか~」と立ち直って通常モードに戻っていくので安心して接待している。
昔よりも腕まくりして頑張り続けることは少なくなったけど、「こんなに頑張っているのにっ!」と怒り狂って自分を追い込んでいるときよりは、かなりすこやかに暮らしている。
とてもよろこびます!!