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自分がゲイであることを忘れていた?

最近久しぶりに会った先輩と
飯食ってた時のお話
ちなみに前記事で出てきた
髭イケメン先輩とは別の先輩です。

SNSの話題になって

私:
「インスタはイケメン見る為だけに
   やってる感じですね~」

この発言の後

先輩:
「さっきさ、イケメン見る為に
    って言ったじゃん?
   あれどうゆこと?って
   一瞬思ったんだけど
   そういえばお前そう(ゲイ)だったわ 」

って言われたんですよ。

うそぉぉぉぉぉぉん !!!

私:
「えっ僕がゲイだってこと
   忘れてたんですか!?
   嘘でしょ!?」
先輩:
「いや、忘れてたっていうか…何だろねw」

先輩とはあんなにゲイネタの
バカ話一緒にしてきたやん…
なんでよ~!(驚)

とその場では思ったんですが
よくよく考えると、
めっちゃ嬉しくなったんですよね。



6年前オープンリーゲイとして生きると
決意し上京、28年間クローゼットゲイとして
生きてきた奴が
野郎ばかりのTHE・体育会系の職場で
いきなりオープンになるのは
覚悟はしていたけど
最初の一手ではやはり緊張した。

カミングアウト後に幸い拒絶反応はなく
会社の人達のリアクションはよかった。
先輩とは特に仲良くしてもらって
今まで言えなかった下ネタも言えて
めっちゃバカ話をした。昔のように
”いかに恋愛話にならないように
  プライベートトークをするか”
という神経も使わなくて良い。
その為当時は「隠さないってサイコー!」
という楽観的な感情しかなかったと
思っていました。

しかし当時の心境を
改めて俯瞰してみると

「こんな環境にいる自分は
   恵まれている。
   だから面白いゲイとして
   みんなから好かれないと」

ほんのちょっと
ほんのちょっとだけど
確実に存在してたこの感情を
必死に見ないようにしていましたね。

他にも
「ステレオタイプのイメージを打破しなきゃ」
「でも面白くなきゃ」
という思いもあったかな…

だから、話題作りの為に
ほぼ義務感のように
新宿2丁目のお店に行き
帰路はなぜか虚しい気分になった。

記憶というものは
都合のいいように作られていて、
すっかりこの負の感情を
デリートしてしまっていた。

だから今回、先輩の発言で
すべてを思い出した。
そして認めることができた。

「あーあの時ちょっと辛かったんだ
  でも今は全然違うな」



”ゲイ”というアイデンティティは
たしかに自分の重要な部分ではあるんだけど
それ以上に、自分を作っているのは
それだけじゃないという方が重要なのです。

だから”ゲイ”というラベルがなくても
先輩はいち後輩として
自分と仲良くしてくれてる。
それが知れて
なんだか心の底から安堵できたような
そんな感情にほっこりした
というお話でした。


以上
ではでは!

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