マイドキュメント

2019年11月のまとめ■漫画になりました■絵は掛け算■練習をしない

11月は、7日に舞台『PSY・S』の制作が終わったので、そのあとはスプラトゥーンを一日中やったり、個人的なコンテンツを作って遊ぶだけの月でした。いつの間にか終わった…

漫画になりました

聖剣伝説などの作曲をしている菊田裕樹さん(@Hiroki_Kikuta )にお誘いいただいて、菊田さん、荒さん(@carrotwine_ )DNAさん(@dna1192 )とお食事をして、その内容の一部をDNAさんに漫画にしていただきました。

聖剣伝説2、3といえば、僕もプレイした伝説的なゲーム。

実は、有名な人とお会いする機会があってもつぶやかない、というのが僕のポリシーだったりします。今回は漫画になったので特別。

有名な人と会ったことをSNSで報告しても、自慢にしかならないんじゃないか、嫉妬の対象にしかならないんじゃないか、見ている人の有益な情報とは言えないんじゃないか、と思っています。

いや、有名でなくても、人と会ったこと自体を書かないことにしてます。事実だけの情報っておもしろくないから。

なぜか、僕には分不相応な方たちとお会いする機会が多くあるのでありがたいことですが。


そういえば、僕の家系について少し触れられていましたが、

祖母の家系が長崎、島原の乱唯一の生き残りの絵師「山田右衛門作」。祖父の姉が熊本で猟銃の免許をはじめてとった女性で、マッカーサーに会い、埋蔵金を掘り続けたという破天荒な人。

そういう血筋があるので、家族、親戚で芸術関係に進むことに反対する人はいなかったんじゃないかなと思ってます。

絵を描いたら山田右衛門作の血と言われてほめられていたくらい。創作には恵まれていた環境でした。あまり早くから創作してなかったけど。

菊田さんのお話も印象的で、この漫画の茶碗の話もよかったんですが、海外のカルチャーのお話もたくさん聞けてめちゃくちゃよかった。あと「今」の話ばかりなのもとてもよかった。

絵は掛け算

なんとか絵を描き進めていますが、絵を描くことは、音楽でプラグインを買ったり、ケーブルを変えるよりも明らかにシナジーが起こっているのがわかる。

音楽のことをやると足し算で詰みあがるけど、絵を描くと音楽との掛け算になっていく感覚。

色々方向転換したり、やることを増やしていますが、図に整理するとこんな感じ。

頭の中マップ


「音楽」「絵」「和風」「ハロウィン」の4つの柱をまぜくってアウトプットしていこうかなと。


打ち込みで完結させたり、自動作曲を試したり、VRにハマったりしていましたが、揺り戻してアナログ方面に。セルフレコーディングや手描きにいきます。写真とのコラージュや、切り絵もいいなと思っている。

なぜアナログかというと、現代はツルツルして完璧なものよりも、不完全でも手触りの良いものが好まれると思うし、僕もそう感じる。完璧さ、豪華さを見せる「映え」はしぼんできてる気がする。

AIにできる領域もエモじゃない。コモディティ化するから。と考えると、デジタル領域のエモはだんだんAIに浸食されてきている。

ただ、デジタルの恩恵は受ける。デジタルの恩恵を最大限受けつつ、最終的なアウトプットをアナログにする。

和風とハロウィンもどこかで融合していこうと思っていて。そのほうが世界的にみて面白いから。ハロウィンは子供向け、カートゥーンの方向性。

アニメは、まずはツイッターで3秒くらいのを作りまくる。そのうちTikTokに向けて描く。15秒でもかなりしんどいけど…

また、まじめに普通のアニメを作ろうとしたら優劣がつくからダメ。作風をヘタウマ系統にして優劣から外れたものを作りたい。

おばけの踊り食い3


絵はブログを補足したり、noteで配ったりするためにも描く。「みんなのフォトギャラリー」って結構使われるんですよね、noteの通知の半分はこれ。あと漫画も描けるようになりたい。

楽器の収集はおもちゃっぽいものを収集する。なぜなら、立派な楽器だと立派に演奏しないとただヘタなだけになっちゃうから。ヘタでもいい楽器を買う。

立派な楽器を立派に演奏してもらうときはその道のプロに頼んだ方がはやい。逆にヘタに弾くことはうまい人にはできない。

アニメに手持ちのスライドホイッスルの音をあててみたもの。

これをやってみたときに、やっぱり生で音をあてるのはフニャフニャしていていいな、と思ったし、今までと音の捉え方が変わってくるんじゃないか、という予感がしました。

音楽だけを作っていると、音楽だけで成立するように色々な音を足しちゃうんだけど、映像と総合して表現しようとすると、音数が少なくなったり、グリッドとかを無視したりして、別物になる。

それをCMなどの仕事に還元できるといいなあと。

声にも注目していて、演技も好きだし、アニメを作ったら声も自分であてれるのでは、とか、素材としてAudiostockで売っていこうとか思ってます。

声ってパーソナルなもので、同じ声は他の人には出せない。それだけで個性。しかも年齢で変化するので、数年後にはまた違ったものが収穫できる。

とにかく、持っている資本を最大限使っていきたいなと。あと、しばらく同じ場所に停滞している感じがあるので、そこを突破するために違う軸の活動をし続ける。

方向性はしばらく手探りしてましたが、この絵の通りに頑張ればやっと独自の領域を確立できるのでは、と感じてます。

リソースを絵にあてるぶん、文章の量は少なくなるだろうと思う。あと、VRもちょっと離れる。睨んではいるけど、デザインができるようになったらまた戻るかも。

生楽器へ

みなさん、ブラックフライデーは何を買いました?

僕は三味線を買いました!楽器は全然安くなってないけど…


フレットレスベースとギターが弾けるので、たぶん三味線もわりとすぐ弾けるんじゃないか。

音楽方面の取り組みとしては、生楽器をひたすら強化する。しかも、なるべく自分で全部弾く。

しばらく、プラグインや音源はあまり買わなくなっていくはず。

VRにハマって、現実にはないVR楽器を作ろうと思って、それには現実の楽器をサンプリングしないといけない。その流れから、逆に現実の生楽器っていいな、と思い始めました。

打ち込み音源って情報量が少ないんですよね。自分で楽器をレコーディングすると、柔軟だし、情報量が多い。その情報量の違いは別の機会にブログに書こうと思いますが。


自分の楽曲、自分の楽器、自分の録音だったら、パーソナルな音楽が出来上がりやすいのではと思っている。

大きな編成や、他人が関わってはじめていい感じになるような楽曲を目指しても、小・中規模のプロジェクトで、打ち込みでそれをやったら、単なる予算不足のサウンドにしかならない。

だったら、小さな編成の生楽器で、ニュアンスや息遣いを大事にするサウンドにシフトしたい。

Audiostockで何度もレコーディングを経験させてもらっていますが、必ずしも自分の想像通りのニュアンスにならないこともあって。それは、その場でディレクションして直るレベルではなくて。自分の音楽を他人に演奏してもらうことの難しさやデメリット、というのも感じたので。

そう考えると、基本全部1人で録音するほうが早いなと。そういえば、色々な楽器を弾けたり、レコーディングブースもある、というのも強みだなと。

劇伴の場合、めちゃくちゃうまい必要がある場面ってあまりないし、必要な音が一瞬しか出てこないことも多いし、直しにスピードが求められることも多いし、舞台は整ったものよりも生を感じるサウンドのほうがハマる。

あと、自作アニメに音をつけたいんだけど、それについていける柔軟性がある楽器のほうがいい。

セミナーで横山克さんが、「海外でレコーディングをするのは、その場所の空気感をキャプチャするため」と話していて、実際のサウンドを聴いたりもしたんだけど、確かにそこまでするだけの成果はあるな、と感じた。

僕が扱っている予算規模だとそこまでできないし、やりたいとも思わない。けれど、空気感のキャプチャという点では、音源よりも自分で録音したほうがよい結果になるのでは、と。


あと、先ほども触れましたが、アナログ回帰のトレンドはしばらく続くんじゃないかなと思ってます。

「打ち込みでこれだけ生に近くなりました!」は響かない。特に、音楽制作者以外には全然広がらない。

それよりも、身近で素朴な素材で、新しい視点を発見したもののほうが一般の人には響く。

音源は、音楽が作られるまでのストーリーもコモディティ化している。現代は結果だけでなく、「鉛筆で写真みたいな絵を描いた」みたいなストーリーも大事なわけです。市販の音源やAIにはオリジナルストーリーがない。

楽器を買うときや、制作一つ一つにストーリーをもって取り組んでいきたい。

練習をしない

楽器を買うにあたって、「練習をしなければいけない」というのを捨てました。練習はきらいだもん。

そのかわり、納得のいくまでレコーディングをする。

練習をしないですぐ本番。そうすると、結果的に8時間くらい弾いてたりするので普通に練習するより上達する。本番なので毎回、最大限うまく弾こうとするし。

というわけで、ウクレレを買って、練習を全くせず、ひたすら録音してアルバムを出す予定です。

もちろん、元々ギターが弾けるからそれが可能だったりはするんですが。

毎回楽器を買ったら集中的にレコーディングをする予定。

おまけ

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