#01 光を感じる色味に。色温度の調整
Around Tokyoで書いている「お出かけ写真講座」。
出かけ先で写真を撮ることがもっと楽しくなればいいなと、普段ぼくが意識している写真のことまとめていこうと始めました。役立つ情報になれば嬉しいです。
一回目は、ぼくがレタッチするときにまずやっていること。 色味の調整について。
せっかくの良い写真なのになんかいしっくりこない、そんな時よく見るのがこのケース。 過度な演出なのか、黄色くしすぎて濁ってしまったり、青くしすぎて冷たくなってしまったり。
もちろん意図して色味を変えるのはありだと思います。 ただ効果的に演出を加えるためにも、一度元の色味を把握することは重要です。
良い写真の基本、まず白いものは白く、ぼくはこの本来の色味に正すことから補正作業をしています。
そもそも色味はなぜ変になってしまうか。これは撮影した環境の光と、カメラのホワイトバランスの設定がずれてしまっているから。
晴れの日や曇りの日だけでも光の色は違いますし、屋内であればライトの色味も白から黄色といろいろありますよね。
本来のホワイトバランスは、このいろんな環境の光に合わせて、白いものを白く撮るために調整する機能なんです。 ただ、カメラも完璧ではありません。ましてやiPhoneではこの設定が完全に自動。 ちょっとした光の捉え方で、その設定が狂ってしまうことがあるのです。
なので写真を撮ったら、まずはホワイトバランスがずれていないかを確認します。
たとえばこんな色味。
色温度が高く黄色くなってしまっています。次にこちら。
今度は色温度が低く、青くなってしまった写真です。どちらも色味以外はすべて同じ写真。こうも印象がかわってくるんです。
この色味を調整したい時は、編集アプリの色温度という項目を調整します。
黄色かったら左に、青くなりすぎたら右側にメモリを移動します。 この時写真の白い部分に注目してメモリを調整してみてください。 そして白い部分が白くなってきたときに手を止めて、一度写真を眺めてみる、、、 すると写真がぐんっとクリアにしまった印象になりませんか?
これが基本の状態です。
この上で、調整したい人は、少し黄色を強めて彩度を落としてアンティーク調にしてみたり、 飛ばし気味に明るくしてハイキーの写真にレタッチしてみたりしてみましょう。 フィルタをかけるのもこのタイミングにすることで、フィルタの効果も引き出せます。 ずっと完成度の高い写真に仕上がるはずです。
これをやらずにトーンを変える補正を加えると、濁った状態の水に色を加えていくようなもの。いくら色を加えても、ベースの濁りはどうしても残ってしまいきれいな色にはなりずらい。
ぜひこの点意識してみましょう。
最後に色を調整した写真がこちら。
光がクリアになり、アイスの光を受けてる部分がより引き立ちました。光を感じる写真、良い写真の大事な要素の1つだと思います。
※今回のサンプル3つは明るささなどは同じ、色温度だけを変更しています。
おまけ
補正アプリでティントという項目をみたことありませんか? 色温度が青〜黄であるのにたいして、ティントは緑〜赤の色味調整です。 これは光というよりカメラのメーカーや機種による影響。 こちらも色調整には重要な機能なので、ぜひお試しを。
『Around Tokyo』
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