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今更YouTube参入? レッドーシャンじゃないの? いやいや、市場規模頂点だし穴場のブルーオーシャンいっぱいあるし、って話

どうもです。

先日よりYouTubeでのコンテンツ展開を準備している私ですが、それに至った理由を、これから複数回に分けて話したいと思います。

YouTubeに取り組むのは遅い? いや、むしろ今からでしょ!

YouTubeが生まれたのは2006年、YouTuberが話題になり出したのは、2013年ごろですか?

2013年ごろのYouTuberといえば、視聴回数を稼ぐために悪ふざけをしている若い人たち、みたいなレッテルが貼られていたと思います。

しかし、今見てみたらどうでしょう? 確かにまだ悪ふざけがなくなったわけではありませんが、社会規範に沿ったコンテンツをアップするようYouTube側も規制していますし、何より世間のYouTubeというものに対する認知が進み、閲覧ユーザーもどんどん増えている肌感覚があります。

では、肌感覚ではなく、実際のところどうなのか、数字を調べてみたいと思います。

YouTubeのMAUは?

インターネットの世界には、MAUという指標があります。MAUは、Monthly Active Userの略で、そのネットサービスを月間にどれくらいのアクティブユーザーが利用しているか、という数字です。アクティブユーザーですので、一度アカウントを取得して、それ以降ほとんど使ってない、みたいな幽霊ユーザーは除外されます。ですので、本当の意味で、月間そのサービスを使っている人、という指標になります。

では、YouTubeのMAUを発表する前に、代表的なWebの検索サービスである、GoogleとYahoo!について見てみましょう。

Googleの日本でのMAUは、

2018年5月時点のPCとスマートフォンの重複を除いた「トータルデジタル」でのリーチ(利用率)を人口ベースでみると、Yahoo JAPANが53%(6,656万人)で1位となり、次いでGoogleが53%(6,624万人)
Yahoo! JAPANとGoogleの利用者数は6,600万人超【ニールセン調べ】

と、あります。つまり、Yahoo!もGoogleもそれぞれ、日本では約6600万人が利用している、ということになります。もっとも、Yahoo!とGoogle両方使っている人もいるでしょうから、この各々約6600万人という数字の幾らかは重複してい流のでしょう。

ちなみに、上記は2018年の数値ですが、ではYouTubeとなるとどうでしょうか。先程の同記事には

3位はYouTubeの50%(6,288万人)となった。
Yahoo! JAPANとGoogleの利用者数は6,600万人超【ニールセン調べ】

と、あります。それほど大差ない数字ですね。しかし、これは2018年の数字なので、もっと最近のデータでいくと、

6. YouTube 国内 月間アクティブユーザー数(※18~64歳):6,500万人以上
2021年10月更新! 12のソーシャルメディア最新動向データまとめ

となっています。2020年の数値ですね。どうやら、日本のWebサービスでMAUを計測すると、6600万人あたりで頭打ちになるようです。

このことから推測すると

日本でインターネットを利用しているユーザーのほとんどは、GoogleまたはYahoo!を利用し、並行してYouTubeを見ている

となり、また統計的には

日本人の2人に1人は、YouTubeを見ている(か、発信している)

ということになります。

これって、MAUだけ見たとしても、ものすごい市場だと思いませんか?

ちなみに、他のSNSの国内MAUも貼っておきますね。

Twitter: 4,500万
Instagram: 3,300万
Facebook: 2,600万
TikTok: 950万
【2021年11月版】人気ソーシャルメディアのユーザー数まとめ

うーん、やはりYouTubeは群を抜いてますね。やはり動画というコンテンツタイプが人々にとって大変価値あるコンテンツだということが、よくわかりますね。

テキストWWW vs YouTube

ここで、テキストWWWという考え方を提唱したいと思います。これは個人的に使っているワードなのですが、要はHTMLとCSS、テキストと画像ファイルで構成された、WebサイトやWebページのことです。レガシーWebと読んだりもしますが、一応テキストベースなのでテキストWWWと表現しておきましょう。

GoogleとYahoo!の日本MAUがそれぞれ約6,600万としましたが、ここではとりあえずGoogleのMAUだけに注目します。Yahoo!は、Googleのエンジンを使っているのと、Google/Yahoo!両方使うユーザーもいるためです。

MAUだけで見れば、Google検索もYouTubeもほぼ同じ数なのですが、そこで展開されるコンテンツには大きな差があると考えています。

結論から言うと、テキストWWWは既に多くのプレーヤーによってコンテンツ合戦が繰り広げられ、またSEOも年々難しくなり、大手サイトの評価が相対的に上げられるなど、弱小プレーヤーや個人サイトの新規参入は、トラフィックを得にくくなっています。

一方で、YouTubeはまだそんなことはなく、ジャンルやキーワードによってはブルーオーシャンが広がっていると考えます。

具体的な数値で見ていきましょう。

UberSuggestというサービスがあります。詳細は各自で調べていただければわかると思いますが、関連キーワードサーチと、検索ボリュームを調べるキーワードプランナーが合体したようなサービスです。

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つまり、Googleで検索するユーザーが月間どれくらいいるのか、とそのキーワードで上位に食い込むのは簡単か難しいか、ということを教えてくれるのです。

例えば「田舎暮らし 仕事」というキーワードを見てみましょう。

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検索ボリュームは月間で1,900、SEO難易度は37となっています。このUbersuggestを使い込んだユーザーでないとなかなか肌感覚は分かりにくいのですが、これの数値は例えばで言うと

田舎暮らし 仕事というキーワードに対する検索ボリュームはそこそこあるが、これから新しく田舎暮らしと仕事をテーマとしたサイトを作ったとしても上位に食い込むのは結構難しい

という結果です。

では、同じようなサービスはYouTube向けにはないのでしょうか?

それが、やはりあるんですね。いくつかあるのですが、私が使っているのはvidIQというサービスです。

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vidIQで、同じく「リノベーション」という検索ワードについて調べてみます。

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同じ「田舎暮らし 仕事」で検索すると、検索ボリュームは1,540、コンペ(競合)は17.4となっており、競合性はかなり低いものとなっています(UbersuggestのSEO難易度と、vidIQのコンペの指標単位はおそらく別物ですが)。

つまり、どういうことかというと

・Googleで「田舎暮らし 仕事」で検索した場合に出てくるテキストWWWのコンテンツは、競合がたくさんあり、上位に露出することは難しい
・一方でYouTubeの場合、月間検索ボリュームはGoogleでの検索ボリュームより若干少ないが、競合が極端に少なく、上位に食い込むことが容易と見込まれる

これは、たまたま「田舎暮らし 仕事」というキーワードで調べた結果ですが、このように調べていくと、結構たくさんのキーワードで「Googleでは先行する競合に勝つのは難しいが、YouTubeの場合先行者が少なくて容易に上位に露出できそう」というのがゴロゴロ見つかります。

結論:今更YouTube? いやいや、今でしょ!

世間では「今更YouTube始めてもね」という人もいるのですが、MAUがピークに達しつつも、テキストWWWに比較して上位を狙える穴場がまだまだたくさんあるYouTubeこそ、今取り組むコンテンツメディアだと思ってるのですが、いかがでしょうか。

ひとまず、ざっくりリサーチした肌感覚でのレポートではありますが、なかなか未来のある話ができたと思っています。いろいろなご意見、お待ちしております。

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