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コロナ禍で在宅ウェビナーや配信のオペレートをしこたまやったのでフィードバックする(配信機材編)

私はサイボウズといういわゆるIT企業で仕事をさせてもらっています。テクサポからマーケと渡って今は営業本部内で企画とか販促物の制作とかをやらせてもらっています。

このコロナ禍で当社も御多分に洩れず業務の大転換を強いられる状況となりました。国内の多くの企業に比べると在宅勤務や時間的に柔軟な働き方ができていたとは思いますが、市場全体があのような状況になり、営業活動の仕方をも変えて行く必要に迫られたわけです。

そこから紆余曲折ありましたが緊急事態宣言を機に、全員が在宅でもウェビナーを実施できるようにしようということになり、私がその役目を賜りました。ウェビナーの実施・運用担当者の要望をヒアリングして機器構成を考える、ということを何度か繰り返しつつすり合わせ、その結果私の自宅にできあがったのがこの記事の見出し画像の部屋になります。4月後半から6月いっぱいの期間、ここから十数本のウェビナーを配信しました。

当然ながら当初はたくさんのミスや考慮漏れが発生し、トラブルも頻発しましたが、回を重ねていくうちにクオリティは確実に上がっていきました。経験し、また考えるほどクオリティが上がるので、この期間は夜ベッドに入っても試したいことが浮かんでくるというように、この作業が強烈に楽しくて夢中になってしまいました。

この活動の中で沢山の人のご自宅とつなぎつつウェビナーを実施しましたので、あらゆるケースに遭遇したわけで、それなりにケースごとの対応もできるようになりました。

近くこのあたりのフィードバックを社内向けにする必要があるので、頭の中を整理するためにまずこちらに記録しておこうと思った次第です。

まず環境&機材編

今回は環境と機材について書いていこうと思います。これはあくまで配信オペレータとしての機材であって、ウェビナーでお話される人のためのものではありません。ZoomやYouTube Live等でお話をされる方はこれほどの機材は不要だと思います。

今回期間中シリーズで行ったウェビナーが

・パネリスト全員が在宅で遠隔
・実際来場者のリストがほしい
・アンケートをより積極的に取りたい
・しかし当社のイベントらしくテロップ等を使った演出もやりたい

という要望があった為、Zoom to Zoomウェビナーという特殊な方法で実施したことから、下記のような機材構成になっています。この方法については別記事で書こうと思います。

光回線

当然ながらいくつかの機材やソフトウェアを用意する必要がありますが、まずいちばん大事なのはネットワークではないでしょうか。私の自宅はNuro光2Gbpsを利用しており、平均的に下り800Mbps、上り700Mbps程度をキープできています。この環境があったので、自宅から配信できるんじゃないかなと承った次第。

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でも普通に自宅から配信する程度であればここまでは必要ないと思います。私の場合会社としてお客様を集めてのウェビナーを開催するという目的であったため、それなりの環境が必要でした。

配信PC(私物)

こちらも当然ながら配信するためのPCが必要です。こちらについては私の私物のデスクトップPCを使いました。PCについてもそれなりにハイスペックなものが良いと思います。私は動画編集や音楽編集などもやっているので、CPU、メモリ、グラボ等それなりに積んだPCを使用しています。ちなみに自作です。

ノートPC

今回の配信では3つ使用しました。ノートPCごとにZoom画面の設定を変えてキャプチャするということをしていました。

ビデオキャプチャ(スイッチャー)

カメラや他の映像機器から映像を配信PCに取り込もうとする場合、ビデオキャプチャと呼ばれるものが必要になります。私はコロナ禍以降の社内利用も考えて、音声ミキサー一体型のRoland VR-4HD を選択しました。映像は4チャンネルでスイッチングできます。これ一体でテロップを出したりすることもできます。

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Roland ローランド HD AV Mixer VR-4HD(AMAZON)
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ミキサー(私物)

外部から音声を取り込もうとする場合にはオーディオインターフェイスというものが必要になります。今回の場合、BGMをCDプレイヤーから取り込んだり、配信待機中のトークバックとしてパネリストとコミュニケーションを取る為に上のVR4HDと音声チャンネルを分ける必要があったため使用しました。こちらはもとから持っていた私物です。

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YAMAHA AG06
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パワーコンディショナー(私物)

こちらはさらに、だいぶマニアな機材だと思いますが、ここまでお話している通りこの部屋には膨大な電気機器がありますので、電源管理が大変です。また音声を扱うのでノイズへの配慮が必要です。雷対策のサージフィルターもあります。これだけの機材があると用意しておいたほうが良いと思います。

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TASCAM パワーディストリビューター/コンディショナー AV-P25RMK3
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スイッチングハブ

これも別記事に書こうと思いますが、配信系の機材、マイクやカメラも含めて有線が鉄則だと思います。これはただ話をされるパネリストの方も同様です。我が家はルーターが根っこにあるので、配信PC+ノートPC3台を有線でつなぐため購入しました。

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全員在宅のウェビナー配信のための機材としてはざっとこんな感じ

でしょうか。

これらの機材を組んで、こんなめんどくさいことしてました。

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次回はお話される側の人が買っておいたほうが良さそうなものをピックアップしようと思います。(←その前に話し手の環境について書きました。)


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