IBM OpenPages with Watson AIアシスト機能のご紹介
IBM OpenPages with Watsonとは
OpenPagesは、企業がリスクやコンプライアンスの課題を管理できるように設計された、AIを活用したガバナンス、リスク、コンプライアンスのためのプラットフォームです。
OpenPagesは、広範囲なリスク&コンプライアンス領域を包括的にカバーし、統合的GRC管理環境を実現します。リスク種別ごとに分離されている個別モジュールは、必要なものだけ選択可能なライセンス体系です。
AIアシスト機能について
Watsonとの統合によりユーザーのオペレーションをアシストします。
それにより、意思決定の改善に役立てることができます。
① 蓄積された社内ノウハウ・ナレッジをシェア
Watsonの自然言語解析機能が有効活用できるユースケースの一例をご紹介します。
①-1 リスクカテゴリーの自動分類
リスク・コンプライアンス部門で登録されたリスク定義、並びにそのカテゴリー情報をベースにし、各事業部・部門・子会社からリスク登録する際に蓄積されたデータの関係性を自然言語解析し、適切なリスクカテゴリーを導きます。
①-2 最適なコントロールへの紐付け
リスクカテゴリーと同様に、リスク管理に馴染みの薄い各事業部・部門・子会社ではリスク要素に対して適切なリスクコントロールを紐付けることは困難です。リスク・コンプライアンス部門で蓄積されたリスクとコントロールの関係性を自然言語解析し、適切なコントロールを導きます。
①-3 最適な課題対応策の発見
最適なコントロールへの紐付けと同じ仕組みを使いますが、インプットとなるデータがイシュー(課題)とアクションアイテム(対策)となり、その関係性を自然言語解析し、新たな課題発生時に適切なアクションプランを導きます。
② 自動翻訳
埋め込み型の自動翻訳機能を活用することでグローバル企業のリスク管理をWatsonが支援します。世界中の各拠点で現地母国語で登録されたデータも画面上で瞬時に自国語表示に切り替わります。
③ 対話操作で初心者にも易しい
従来のソフトウェアのオンラインヘルプでは、利用者が業務の導線を理解していることが前提とされており、業務を熟知していないユーザーにとっては利用を続けることが問題になるケースも少なくありません。
OpenPagesではリスク管理業務に馴染みの薄い各事業部・部門・子会社の方々にも手軽にご利用いただけるよう対話形式で必要となる業務オペレーションをナビゲートします。
業務の導線だけでなく、専門用語が理解できずにアプリケーション自体が利用されなくなってしまうという問題もあります。
OpenPagesでは同じチャットボット上で、用語を聞かれた際にはその用語解説を即時に回答します。
従来のソフトウェアで提供されるオンラインヘルプについても、同じチャットボット上で回答として該当ヘルプのリンク先を特定して表示します。これによって膨大なヘルプ文書を探索する無駄な時間が削減されます。
④ リスク分析:PII(個人情報)自動検出
入力したインシデント発生内容に対して、PII(個人情報)が含まれている場合に対象データとその確信度をポップアップ表示します。
⑤ リスク分析:リスク・コントロール 5W分析
入力したリスク・コントロール登録内容から5W要素(Who, What, Where, When, Why)を抽出します。
④ リスク分析:自動タグ付け
登録した課題内容から自動的にタグ付けを行います。
⑤ 文章要約
登録した課題内容から要約した内容を自動的にAdditional項目に要約内容を登録します。
⑥ 独自モデルの組み込み(BYOM : Bring Your Own Model)
Watson Machine Learning上に配置されたモデルをOpenPagesに組み込み、OpenPages画面上でそのモデルの予測結果を表示することが可能です。
いかがでしたでしょうか。AIが脚光を浴びる中で、統合リスク管理にもAIアシスト機能が実装され、迅速性と正確性が格段に向上しています。
新バージョンIBM OpenPages with Watson 9.0.0にご期待くださいませ。
OpenPagesの詳しい情報は、以下のIBM Webページをご確認ください。
ご不明点やご要望などございましたら、小川まで。
日本IBM 小川 e28364@jp.ibm.com
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