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不動産屋がタダ働きしなくても信頼される方法 | 3年かかっていろいろ気付く不動産屋

タダ働きさせられるリスクが高い商売~東村山の不動産会社

宅地建物取引業(不動産仲介業)の収入は、原則として仲介手数料のみです。たとえば賃貸のアパートやマンションを借りるときに、仲介手数料が無料になることがあるのは、オーナーさん等から仲介手数料が支払われる場合であったり、業者自身がオーナーであったりする場合などです。
 
お部屋探しの相談に不動産屋を訪れたお客様に、業者が相談料を請求するのはほぼ違法になります。弁護士は30分5,000円の相談料を取るのが一般的ですが、不動産屋はNG。
 
その代わりということもないでしょうが、不動産屋は貸主と借主、あるいは売主と買主双方の仲介を行ってもOK。しかしながら、弁護士が同じ事件で原告と被告双方の代理人にはなれません。
 
何が言いたいかというと、不動産仲介業は成約にならない限り、お金は入ってきませんから、そのお客様との関係だけで言えば、タダ働きさせられるリスクが非常に高い仕事になるわけです。
 
ご条件をうかがって、それに基づいて3件のお部屋を探し出しました。万難を排して日程を調整して、3件のお部屋をご案内しました。お客様は検討しますとおっしゃって、その日は散会となりました。
 
後日、連絡を差し上げたら、他で良いところを見つけたのでごめんなさいと言われました、こんなことになるわけです。タダ働きどころか、物件をご案内する交通費諸々を考えれば、むしろ持ち出しです。

不動産仲介業というのは魚釣りみたい~東村山の不動産会社

アパートを探しに不動産屋へ行って、物件を紹介してもらったり、実際に見せてもらったりしたにもかかわらず、いつまでも悩んでいると突然、不動産屋の担当者の態度が冷たくなったなんて体験をした人は多いのではないでしょうか。
 
それはそういう理由もあるからに他なりません。賃料が安価な物件を中心に取り扱い、数をこなす営業をしているようなところは特にそうだと思います。
 
そんなわけで、不動産屋の側もそういう事情はもっと情報発信していいし、すべきだと思うのです。事情がわからないから、不動産屋は横柄だとか怖いとかいい加減だとか言われるという面もあるように感じます。
 
そして、特に当社のような新興の小さな業者は、不動産の仲介手数料が入ってこなくても、安定して収入を得られる別事業を作っておかなければということはつくづく思っています。
 
不動産仲介業というのは魚釣りみたいなところがあって、根気よく釣り場を変えたりエサを変えてみたり。まじめに続けていればいつか大物が釣れるかなというのが、この仕事の醍醐味でもあります。参入障壁が高くなく、単価は高く、だからこそ詐欺師の心も引き付ける商売なわけですが。

不動産仲介業者が稼ぎながら信頼を得て選んでもらう方法~東村山の不動産会社

とはいえ、いくら1年後には超大物が釣れるよと言われても、それまでの1年間は飲まず食わずでいいというわけにはいかないのです。だからこそ、「安定的に収入を得られる別事業」を作っておくことが大事。そうすれば経営者の私は、不動産を成約につなげなきゃとガツガツしなくて済みます。
 
また、その別事業は不動産仲介業をバックエンド商品とする、フロントエンド商品にもなり得ます。多くの人が信頼できる不動産屋の知り合い(かかりつけの不動産屋)を持っていないから、いざ引っ越し、住み替え、売却というときになって、大手や不動産ポータルサイトの物件にある問い合わせ先に連絡を取ってしまうわけです。
 
意外に知らない人は多いですが、市場に出ている物件は基本的にどの業者でも取り扱うことができます。だから、大手やSUUMO、at-homeなどといった不動産ポータルサイトに広告費をじゃぶじゃぶ使える業者ではない限り、
自社を選んでもらう工夫が必要になるわけです。

 
そんなとき、別事業ですでに信頼関係が構築できていれば、そのお客様やその身内の方などが不動産屋に用事ができたとき、当社を選んでくださる強い動機になり得ると考えます。

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