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2025年3月に「夢における空間論」を書き上げるまで

旧「2023年3月に博士論文を書き上げるまで」。博士論文を書き上げるまでの日々を綴っていました。今は延長戦中です。月に1回フランクな研究報告書がとどきます。どうVR×建築の研究が…
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#博士課程

博士課程の総括note

簡単に、自分の3年間を振り返ってみたいと思う。ステータスとしては、東大の学部→東大建築の修士→東大の博士、という感じで、ずっと内部進学である。専門はVR・MRと建築・都市などで、修士から博士までのあいだの主な業績は以下の通り。 ■ 学術雑誌等(紀要・論文集等も含む)に発表した論文、著書 1. 石田康平, 酒谷粋将, 田中義之, 千葉学, VRを通した空間の経験が設計プロセスに与える影響 建築設計における創造的プロセスを支える対話ツールとしてのVRに関する研究(その1), 日

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2023年3月博士論文合格の報告書。

東京大学大学院工学系研究科の博士課程を修了し、無事に「博士(工学)」を取得いたしました。さまざまな形で応援いただいたみなさま、ありがとうございました。 1. 学位取得のお知らせ2021年の11月からこのマガジンを始め、連載回数15回以上にわたり、博士課程での生活について色々なことを報告してきた。迷ったこともあれば鬱になったこともあったし、楽しいこともあった。いろんな人と対話し、スタジアム研究したり能面の作品を作ったり色んな寄り道もした。無事に学位を取得できてひとまずは良かっ

博士論文2023年1月の報告書。

さる1月26日に、博士論文の最終版を提出した。あとは判定待ち。さあどうなるか。

博士論文2022年12月の報告書。

あけましておめでとうございます。1月5日に博士論文公聴会があるため、それに向けて原稿書き直しと発表資料作成をしている年末年始。ご飯屋さんが閉まっていて困る。静かで穏やかなのはいいけれど。 帰省もせずに1ヶ月ほどずっと博論の原稿を書き直してるのは、全ては1月5日に公聴会があるせい。教授ですら文句を言っている。誰得なのか不思議。昔はもっと遅かったらしい(中旬とか)。お正月に休ませないのが博士最後の嫌がらせ、に思える。これで終わりと信じている。 1. この1年のこと2022年は

博士論文2022年10月の報告書。

10月中旬すぎになって9月末に提出したコンペの1次審査の通過知らせが届き、博論もふくめて今月の追い込みはさらにてんやわんやとなった。そのおかげで季節はほとんど記憶にない。 10月の前半にかけては少しのあいだ落ち着いて博士論文を進めていた。主に章立てを整理し、本文を書き進めていった。現段階の構成はこの記事の下に載せている。先月末の怒涛のコンペ提出と論文提出が終わってからの小休止。というか11月初旬にかけての追い込み。のはずだったのだが。 (コンペへの参加宣言や意気込みなどは

博士論文2022年9月の報告書。

博士論文の提出が11月17日だと思っていたら実は11月7日で10日も期限が早まり、焦りに焦っている。 このnoteは博論提出までの七転八倒を綴るマガジンなのでその話を少し。 僕の見る範囲では9月に入ってから正確な博論審査のスケジュールが掲載された。したがって正確な期限を知ったのもその時。実は博士論文の制度についてきちんとした説明はこれまで一度もない。普通は入学時などに学科ガイダンスのようなものがあると想定されるだろうけれど、存在しない。 ではどうするかというと、入学して

博士論文2022年8月の報告書。

あまりに長い暑い2ヶ月だった。クーラーの効いた部屋に閉じこもっていると身体が疲れてくる。夏が始まる前に体力を上げておかなくては、と改めて思う。とはいえ冬も冷える。身体の筋肉量と代謝は常に高い方が良い。7月に鰻を食べておかなかったのは痛恨事だった。菖蒲湯や柚子湯、七草がゆや鰻など日本の文化はやはり自律神経を保ちながら四季を過ごすためのものという気がする。そういえば寺は涼しかった。特に庭の周りはひんやり。庭はクーラーなのかもしれなかった。浄土教の寺は、形式として複数の庭と空間が入

博士論文2022年7月の報告書。

ドキュメンタリー作家で友人の久保田徹くんがミャンマーで拘束されたというニュースが今日の早朝に入ってきた(7月31日)。政治的な抗議デモを撮影していたところ拘束されたという。近しい友人がそうした目にあい危険の渦中にいるという状況に直面し、動揺している。 無事に帰ってきてほしい。何ができるというわけではないのだが、声をあげるつもりで署名に賛同した。 1. ブロックチェーンのイベント「Aya Talking with Joi in Tokyo」への参加7月の初めに、伊藤穰一(J

いかに夢と建築は繋がるか~建築家内藤廣さんの論考をもとにした考察

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博士論文2022年3月の報告書。