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2025年3月に「夢における空間論」を書き上げるまで

旧「2023年3月に博士論文を書き上げるまで」。博士論文を書き上げるまでの日々を綴っていました。今は延長戦中です。月に1回フランクな研究報告書がとどきます。どうVR×建築の研究が…
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#夢における空間論

研究日記6, 7月の報告書

ずいぶん書くのが遅くなった。6月はほとんど何も書けなかった。沈んでいたと思う。6月の中旬に東大の退職を決めて、7月の初旬からヨーロッパに2週間ほど行き、7月末に退職した。 退職のことについてどのように書けばよいのかいささか迷った。 書いて吐き出してしまいたい気持ちと、隠すべき経歴としてなかったことにした方が賢いのではないかという気持ちとの間でゆれた。ただ自分のメモとして言葉を書いてみても何か胸のつかえがとれなかった。抱えているものというのはそういうものだろうか。自分の情け

研究日記2023年5月の報告書

1. Podcast「だれかとどこか」のアップロード4月から東大の助教2人でひたすら議論するPodcastチャンネルを始めた。今月も無事に週ごとに4本の動画と音声をアップできた。1週か2週に一度くらいVRや能や夢について自由に議論する時間は、それ自体以上に、あとから見返す機会が貴重なものとなっている。自分が何を話していたのか、話していた時の記憶と記録は、まるで結びつかない。自分も自分の話から想像を深める。まるで刺激をそこに保存しておいておくような感覚がある。 編集は時間がか

研究日記2023年4月の報告書

少し前のnoteでこのマガジンは「2023年3月に博士論文に書き上げるまで」の延長戦として、「2024年3月に夢についての原稿を書き上げるまで」として継続することを決めた。少し遅くなってしまったけれど、長かった4月の間のことについて少し書いておきたい。 大学のことはじめこの4月より、東京大学大学院で特任助教に着任した。

博士論文2022年4月の報告書。

4月の後半にオルガテックTokyo 2022というイベントに参加した。そこでデザインファームであるTakramの渡邉康太郎さんと車メーカーのMAZDAのデザイン役員の前田さんのトークイベントがあったのだが、話題になったのが「ハイブリッドワーク」についてだった。渡邉さんが「ハイブリッドワーク」という言葉に対して、オンラインとオフラインのハイブリッドや地方と都心のハイブリッド、本業と副業(複業)のハイブリッドもあるという一般的な理解を示しながら、同時にもう少し新しい別の切り口の中

博士論文2022年1月の報告書。

このnoteは博士での生活をそのまま書こうと思っているのでありのままに書くと、1月の前半はずっとまともに眠れなかった。不眠に近い状態にもなり、1日3時間とかもざらだった。正月もずっと作業していた。逆に後半はDepressの時期がやってきて、1日6時間も起きていられない日々が続いた。起きている間もすごく沈んでいるか、すごくイライラしているかで不安定だった。そうこうしている間に博士2年生が終わろうとしている。 論考の締め切り。論考のステークホルダーのチェックと対応。博士論文提出

博士論文2021年12月の報告書。

ふといろんなことを窮屈におもう。みられていることについて。それが愛情であれ、敵意であれ、親切であれ。自分の選択や行動を、他人の視線が型枠のように規定しているように思えることがある。本当はみられていないのかも。自意識過剰か。 論文でも冊子でもドキュメンタリーでも展示でもいいけれど、みたことのない視点や発想で満たされて別世界に入り込んだように感じられるような、濃密な知の体験をつくりたい。混乱しつつ世界に入り込んでしまい、出てきたときに茫然自失としながらふつふつと喜びが浮かび上が

金魚坂にて博士論文の議論。

昼ご飯を食べながらの議論。Hくんと、建築の後輩。実りがあったので記録しておく。 Hくんは博士の同期。彼とは学部1年生のころからよく話す。もう8年目になるのか。 新建築の論考が入賞したとき、とある社団法人で小さなイベントを開いてもらった。祝賀会のようなもの。Hくんはその時にも来てくれる。そのときにも話せなかったことを、いろいろと話す。 人と話すときは、うんうんと唸って考えたことを持ちよる感じ。自分の中で仮説すらできていないとき、うまく人と話すことができない。 ときおり対

博士論文2021年11月の報告書。

11月も気付けば半ば。早いな。 来年の1月には博士論文の予備審査がある。副査の先生へのご相談を考えるとあまり時間がない。早く資料をつくらねば。 文章で書いた方がわかる場合と、スライドにしたほうがわかる場合がある。最近はそのハイブリッドをためしている。この1年のスライドを振り返っていると、その時々の状況にあわせてほとんど毎月「型」のようなものができている。それぞれにうまくいったことといかないことがある。 いろいろ形式を考えていると日が暮れる。「とりあえず」で内容をいれてス